便利屋の仕事概要。どんなことするの?フランチャイズはどこが募集している?

便利屋フランチャイズの業務内容、ロイヤリティ、やりがいとは

「便利屋ってドラマのなかの架空の職業だと思っていた」という方も少なくないのではないでしょうか。しかし便利屋は存在します。

知名度が低いのは普通の生活をしている人はあまり便利屋を使わないからです。なぜなら、世の中には掃除業者や探偵会社や引っ越し業者など、さまざまな種類の専門業者があって、普通の人はそのようなところに仕事を発注するからです。

では誰が便利屋を使うのかというと、事情がある人たちです。便利屋は、トラブルなどを抱えていて通常ルートでは仕事を依頼できない人のお役に立つことを生業(なりわい)にしているというわけです。ミステリアスな雰囲気すら漂う便利屋の仕事は、世の中を少し斜めに眺めている人が「やってみたい」と感じるのではないでしょうか。ほとんどの仕事は毎回依頼主も業務内容も異なるので臨機応変に対応しなければなりませんが、その分自由な働き方ができそうです。

便利屋の仕事に興味がある人は、便利屋フランチャイズに加盟するのもひとつの手です。便利屋フランチャイズの業務内容や登録方法やロイヤリティ、そしてやりがいなどを解説します。

「24時間電話1本で駆けつける」がモットーの便利屋

東京都渋谷区に本社を置く便利屋フランチャイズ本部のA社のモットーは「365日24時間、電話1本で駆けつける」です。同社はNHKのドキュメンタリー番組でも紹介されました。

A社は「誰」から「どのような仕事」を引き受けるのか

A社のフランチャイズに加盟して便利屋を開業すると「誰」から「どのような仕事」の依頼がくるのでしょうか。

A社の顧客は、高齢者や母子家庭が多いのが特徴です。このような世帯は「若い男性の力」がないため、力仕事に困ることが多いのです。例えば、冷蔵庫を1メートル動かすことすら困りますし、高い天井に設置されている蛍光灯の交換や家具の組み立て、家事、庭の草むしり、買い物、犬の散歩などにも難渋するでしょう。そのほか、引っ越し、不用品の廃棄、掃除などもA社が引き受ける仕事です。

A社のある加盟店は、ひとり暮らしの高齢女性から庭の草むしりの依頼がきて、それがきっかけになって定期的な買い物業務が入りました。またひとり暮らしの若い女性から急遽、家具の組み立ての単発業務が入ることもあります。

便利屋を使ったことがない人は、世の中にどれだけの量の仕事があるのか心配になると思いますが、A社では現状、依頼のあった仕事の65%ほどしか対応できていないそうです。仕事は大量にあるのにその担い手がいないのです。そのためA社はまだフランチャイズ加盟店を増やそうとしているのです。

料金

A社のフランチャイズ加盟店は、同一料金で仕事を引き受けています。その内容は次のとおりです。
・1時間作業:3,000円/時間(税別、以下同)
・出張費:2,000円/回
・車両費:3,000円/回
すなわち1時間作業の場合、客は8,000円(=3,000円/時間×1時間+2,000円+3,000円)を加盟店に支払います。2時間作業になると11,000円(=3,000円/時間×2時間+2,000円+3,000円)になります。ただこの全額がフランチャイズ加盟店の収入になるわけではなく、一部は本部(A社)に支払わなければなりません。

加盟店が本部に支払うお金

A社の加盟店オーナーがA社(本部)に支払うお金は以下のとおりです。

<初期費用>
総額:977,144円
内訳
加盟費:102,857円
研修費:71,999円
開業セット:802,285円

<ロイヤリティ>
月額固定51,428円

研修費は3日間の研修と教材費を含みます。研修では実務のほか営業、経営、礼節、マナー、広告・宣伝なども教わることができます。開業セットはかなり高額ですが、ここにはホームページ制作費や契約書類一式、営業・販促ツール一式、チラシ1万枚、制服などが含まれます。最初にこの約98万円を支払えば、後は毎月定額51,428円を支払うだけです。

A社のロイヤリティは「売上の〇%」という売上高連動式ではなく、固定額になっています。固定額の特徴は、売上が小さいと出費が負担になりますが、ビジネスが軌道にのって売り上げが増えてくると、加盟店が得る利益が大きくなることです。

加盟店になるまでの流れ

A社の加盟店になるまでの流れを紹介します。

<問い合わせと詳細説明>
加盟希望者がA社に問い合わせをすると資料が届き、面談方式での詳細説明を受けることができます。
<審査>
A社では契約をする前に、加盟希望者の審査を行います。審査を行うのは、便利屋は客の自宅に入ったりプライバシーに深く関わったりすることがあるので、「身元が確かな人」を選定するためです。
<契約後に研修>
加盟希望者とA社の双方が納得したら契約を締結します。その後研修を行います。研修は「まったくの素人」を対象にした内容になっています。
<開業準備から開業へ>
電話の設置やホームページの開設など開業準備が整ったら開業します。開業当初は本部(A社)がバックアップしてくれます。

女性加盟店オーナーを募集している便利屋

東京・新宿に本社があるB社は、女性のフランチャイズ加盟店を募集しています。便利屋に頼みたい仕事は、依頼人の人生の機微に触れることもあるため、「女性にしかできない仕事」も意外に多いのです。そのためB社は女性スタッフに特化することで、あえて力仕事の受注はあきらめて、女性スタッフならではのきめ細かいサービスで勝負しているわけです。

B社は「誰」から「どのような仕事」を引き受けるのか

B社の「お仕事メニュー」は多岐に渡っています。まずは項目をみてみましょう。

・生活全般のサポート、掃除、家事、介護
☆さまざまな代行
・起業、営業、事務の支援
・企業の急な欠員補充
・通訳、翻訳、観光案内
☆悩み相談、対人関係フォロー
☆モラハラ、DVへの対応
・レンタルフレンド、レンタル家族
・プチ探偵、浮気調査
・コミュニケーション障害や引きこもりの人のフォロー
・代筆、仲裁、交渉

ユニークな仕事が並んでいますが、なかでも特徴的な「☆」をつけた仕事を紹介します。

<さまざまな代行>
さまざまな代行の仕事では例えば、
「娘の悩みを聞いてほしい」
「交際していた彼に謝罪にいってほしい」
「祖父母が他界しているので、おばあちゃんとして運動会を見にきてほしい」
「結婚式の出席者が少ないので友だちとして出席してほしい」
「インターネットの使い方を教えてほしい」
といった依頼を受けます。B社では高齢女性の加盟も歓迎しています。

<悩み相談、対人関係フォロー>
悩み相談と対人関係のフォローの仕事では、
「生き方についてアドバイスしてほしい」
「パチンコと酒の依存をやめたいので励ましてほしい」
といった依頼がきます。

<モラハラ、DVへの対応>
モラハラやDVへの対応では、警察沙汰になる手前のフォローになります。
「長年同棲している彼と別れる手伝いをしてほしい」
「姑のモラハラの対策を一緒に考えてほしい」
「父子家庭で父親からDVを受けているので、逃げるのを手伝ってほしい」
「自分(母親)が仕事に行っている間に再婚相手(継父)が子供を虐待していないかどうか調査してほしい」
かなり深刻な業務内容になります。

加盟店が本部に支払うお金

B社のフランチャイズ加盟店が本部に支払うお金は以下のとおりです。
・加盟料:300万円
・ロイヤリティ:利益の30%
加盟料は便利屋フランチャイズとしてはかなり高めの設定になっています。ロイヤリティは利益に連動する方式ですので、加盟店の売上高が増えるほど本部(B社)に支払う金額が多くなります。

まとめ~「誰でもできる仕事」だからこそ特技が生きる

便利屋の仕事は多岐に渡ります。簡単で単純な作業から、深刻で複雑な業務まで、なんでもあります。ここで紹介したA社とB社会もそうなのですが、他の便利屋のフランチャイズ本部も「未経験者歓迎」をうたっています。すなわち便利屋は「誰でもできる仕事」といえます。
しかしだからこそ、ほかの便利屋と差別化するには自分の特技を有効活用する必要があるでしょう。

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