独立開業で成功した人の事例や、押さえておきたいポイント

2018.05.30

独立開業で成功した人の事例や、押さえておきたいポイント等について

独立開業で成功をしてきた人たちには、個人や大手企業に関わらず、先を見通す視野の広さと新しいことに取り組む姿勢、諦めない熱意があります。思わず精神論ともいえそうですが、そこには決して妥協していないお客様目線というキーワードがあります。独立開業で多くの人がフランチャイズビジネスに興味を持っていますが、個人で起業してもFC店舗で開業しても、同じキーワードは大切といえます。独立開業に成功してきた人の事例やそこから見える、抑えておきたいポイントをここでみていきましょう。

 大手企業もお客様目線で事業拡大に至る

日本が世界に誇る大企業といえばトヨタ自動車です。そのトヨタグループにある豊田産業では、本業とは異なる外食事業部を立ち上げており、お客様目線で多くの飲食店を経営しています。

さまざまなブランドに加盟していますが、単に加盟店として参加しているだけでなく、まいどおおきに食堂などフランチャイズのエリア本部を任されているのが特徴的です。この業態は大阪のフジオフードシステムが総本部を手掛けて全国出店していますが、愛知西地区を担当している豊田産業では自らも直営店として出店しながら、加盟店も募集しています。

社員全てが経営者という理念を持っており、目標達成のために何をしたらいいのか常に考えていく組織力を持っています。個人で経営していく人にはあまりイメージが湧かないといえるでしょうが、この常に考えていくという姿勢が、トヨタブランドに頼らず、お客様目線で行動しているという証ともいえます。

どこが豊田産業の出店か消費者にはあまり分からないといえますが、軒並み店舗は清潔さを保ち、活気に溢れているといえます。正社員だけでなく、アルバイトやパートスタッフもお客様目線で働いているのがうかがえます。

参考:http://ts-entertainment.com/brand/

 最初は上手くいかなかったコインランドリーも他店との差異をつけて成功

コインランドリー大手フランチャイズのホワイトピアでは、珍しくトイレがあって女性が訪れやすいことでも有名です。この中で池内店のオーナーは、もともとガソリンスタンドの経営をしていますが、手軽に出店できるコインランドリーにも視野を広げていきました。当初は経営が上手くいかずに集客に悩んでいたといいますが、コインランドリーの特色を活かし、店舗の清潔さを徹底していくことを考えて他店との差異を図っていきました。

お客様目線を意識しており、店舗には欠かさず生花を用意して女性客に喜んでもらうことを意識しています。しかも、枯れさせないように徹底した管理をしていますので、店舗の清潔感がより際立って映ります。

10年経過しても安定した経営を行えているのは、お客様目線を貫き、努力を惜しまなかったからといえるでしょう。

参考:
http://www.fine-laundry.jp/business/success/index.html
http://www.tonen.jp/coinraundry_whitepia.htm

 大手牛丼チェーン店も失敗を元に倒産をして成功を収める

フランチャイズが浸透していなかった時代、大手牛丼チェーン店の吉野家は、1950年代には早くて旨いを追求していき、1970年代の牛丼ブームに乗って多くの店舗を開拓していきました。しかし、もっと集客を上げるため、そこに「安い」を取り入れたことから、いつのまにか「早い」「安い」が定着していきました。

牛肉の供給が追い付かない状況となってフリーズドライを使用したことから、牛丼から旨いというフレーズが聞こえなくなり、吉野家は1980年に倒産に追い込まれます。吉野家が倒産するということは、今では考えられないことですが、この倒産を機に旨さをもっと追究しないとお客様は離れてしまうと実感したといいます。

吉野家でアルバイトから社長に登りつめたミスター牛丼こと安部修仁氏は、当時の倒産を経験しており、旨さがもっとも大切だったと2001年の大阪国際開業で行った講演会でも語っています。旨さを再追求した吉野家は以降復活し、2003年のBSE問題も乗り越えて今日に至っています。この復活劇には、お客様目線を無視した結果、これまでの過程を反省して取り組んだ証ともいえるでしょう。

参考:
https://www.yoshinoya.com/kodawari/story/

 お客様目線を意識した経営をすることが最も大事なポイント

これらの事例は、大手企業が運営している業態だから成功したとばかりはいえません。もちろん、店舗型を紹介したので、自宅で独立開業する経営者の方には馴染みがないともいえます。しかし、経営を円滑に行うためには、お客様目線という意識を持って行動することといえます。これはどの企業でも当然といえる理念であり、基本的な部分でもあります。

独立開業でフランチャイズを視野に入れている人は、集客を本部がサポートしてくれることもあるでしょうが、ほとんどの業種でリピーターを持つことを奨励されていることになります。

リピーターを持つには、自店舗(自社)に興味を持ってもらい、もう一度仕事を依頼しようかなと思ってもらうことが大切です。そのためにも、お客様目線で物事を考えて視野を広く持つというのは、上記3つの成功事例と合わせてもイメージできるといえます。

お客様目線で営業を続けることは、自店舗(自社)に何が足りないかということを再認識することにもなり、第三者の視線で客観的に経営を把握することができます。あれもやって、これもやってと手を広げていくビジネススタイルよりも、お客様が何を求めて自店舗(自社)を必要としているのかを考えていき、それが清潔感なら清掃、美味しさなら品質を維持向上していくように心がけましょう。

 リピーターを確保するにはCSを向上させていく

リピーターを確保していくにはCS(顧客満足度)を向上していくことが大事です。CSはどの企業でも意識して取り組んでいることがうかがえますが、どうやって向上していくかが問題といえます。

そのため、フランチャイズ店舗や自宅で開業しているフリーランスの方でも共通して行うのがQSCの維持徹底です。それぞれ解説していきます。

Q=クオリティ

Qはクオリティで品質を指します。どの業態でもいえますが、品質をおろそかにするとお客様は離れていきます。品質が下がれば価格も下げないといけませんし、他社に負けてしまうこともあります。何より品質が悪化する会社というのは、必ず業績が悪化しているのは見て取れます。吉野家の倒産も同じ理由がありました。品質が一定以上保たれていると、お客様の安心感をキープすることができます。

S=サービス

サービスはさまざまな意味合いを持ちます。たとえば店舗型だと接客になります。接客で笑顔や気遣い、心配りができている店舗は来店しても気持ちがよく、もう一度あの店舗に行きたいと思わすことが十分可能です。

ある意味、お客様目線に一番近いのがサービスの徹底といえるでしょう。ネットビジネスが主流の場合、対面式の接客はありませんが、メールなどでの打ち合わせには文法も含めて相手の立場になったやり取りが求められます。早いレスポンスもサービスの一環といえるでしょう。

C=クレンリネス(清潔感)

これはネットビジネスには馴染みがありませんが、店舗型の場合ですと、かなりCSに影響します。清潔感が満たされていない店舗は来店頻度が少なくなります。これは自身がお客の立場になって考えると一目瞭然といえます。

先に紹介したコインランドリーの事例では清潔感を徹底して、他店との差異を図っています。清潔感は私たちの日常にも付いて回ることですので、店内だけにかかわらず、窓や駐車場、トイレといった、普段目に付かない場所にまで気を配り、清掃を意識していきましょう。一度でも汚いと思われた店舗は、なかなか取り返しが難しいといえますので、清潔感には十分気を付けていきましょう。

ちなみに従業員やご自身のユニフォーム・作業着もお客様からすると清潔感が意識されますので、注意してください。

 まとめ~お客様目線を忘れない

独立開業で成功してきた事例を見ても、お客様目線というのはもっとも大事なポイントといえます。お客様目線で経営を意識することで、リピーターが増えていくことがわかります。そのリピーターを確保していくには、CSを向上させるのが大切ですので、QSCの3つを維持徹底していくようにしていきましょう。

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