そもそもフランチャイズと直営の違いって何?

2018.05.27

フランチャイズと直営の違いについて

フランチャイズと直営店の違いをご存知ですか。
現在、コンビニ業界はもちろん、飲食店、ハウスクリーニング業界に至るまで、あらゆる業界がフランチャイズシステムを導入しています。
では、例えばコンビニなどの店舗を一見して、その店舗がフランチャイズなのか直営店なのか判別がつく方は、どれくらいいるのでしょうか。それくらいフランチャイズと直営店は外からの区別はつきにくいものです。
しかし、フランチャイズと直営店には明確な違いがあります。特に、フランチャイズで独立開業しようと考えている方にはぜひ理解しておいてほしいところでもあります。ですので、今回はフランチャイズと直営店のそれぞれのメリット・デメリットや違いを紹介していきます。

 直営店とは

直営店とは一言で言えば「フランチャイズ本部が直接運営している店舗」のことです。
フランチャイズ店舗と区別するためにこう呼ばれています。本部が運営しているので、働いているのも本部の社員です。
通常、直営店で経営や運営のノウハウを蓄積し、それをフランチャイズ店の展開へ活かすということが行われています。

 メリット

・本部側のメリット
1つ目には、収益面が挙げられます。本部による運営ですので、店舗収益がそのまま本部の売上として計上することが可能です。
2つ目は、本部が直接運営することで「コントロールがしやすい」点にあります。企業理念や組織風土が植え付けやすく、指示系統がはっきりしているため、指示命令が徹底しやすいとも言えるでしょう。

・働く側のメリット
直営店で働くのは本部の社員ですので、給与や待遇の良い場合が多く、本部との距離が近い分、意見交換などがしやすい点が挙げられます。

 デメリット

直営店のデメリットは、資金にあります。直営店を多店舗に展開しようと考えた際に、各店舗の開業資金は全て本部負担となるので、資金調達が必要となってくるからです。

また、直営店ではスピード展開が難しいとよく言われます。多店舗展開をしたとしても、企業によっては各地域でのブランド力や知名度を上げるためにかなりの時間を必要としてしまう場合もあります。

 フランチャイズとは

フランチャイズとは、FCとも略されるビジネスモデルのひとつです。自社の商標の使用やサービスを含む開発商品の提供する権利、営業に関してのノウハウを提供する側をフランチャイザー、提供される側をフランチャイジー(加盟店)と呼びます。
また、フランチャイザーが提供する権利やノウハウの総称は「フランチャイズパッケージ」と言われ、フランチャイジー側はこれに対し利用料としてロイヤリティを支払うシステムとなっています。
実はこのフランチャイズという言葉、元をたどるとフランス語の「franchise」がきています。
これを日本語に直訳すると「自由」や「率直」などの意味になります。このことからも分かるように、フランチャイズは直営店よりもオーナーの裁量が大きい場合が多くあります。

 フランチャイザー側のメリット

フランチャイズシステムを採用するフランチャイザー側の最大のメリットは、「低コストで事業拡大」できることです。
フランチャイジー側が土地や店舗などを用意、あるいは既に所有している形で加盟店として参入してくるので、それらを取得する為の費用や時間を大幅に短縮することが可能です。
また、フランチャイズ展開後は、ロイヤリティによる安定的な収入も利点のひとつです。
コストを抑えつつ安定した収入源があるフランチャイズ展開は、企業にとって魅力的な経営システムと言えます。

 フランチャイジー側のメリット

フランチャイジーとして独立開業したい方にとって、フランチャイズはかなり魅力のある手段です。では、フランチャイジー側のメリットを紹介していきます。

・未経験からでも参入可能
フランチャイジーを募集している企業の多くが、職種未経験・独立未経験でも始められると謳っています。通常であれば、その職種で業務経験や積みながら経営に関する知識を学び、やっと独立開業することになります。
しかし、フランチャイズであれば、フランチャイズパッケージの中に経営や業務のノウハウが詰め込まれていますので、業務経験や経営経験なしに自分の店舗を持つことが可能なのです。

・フランチャイズパッケージの活用
先述したように、フランチャイズシステムにはフランチャイズパッケージという商標権や経営・営業のノウハウが用意されています。これはその企業の直営店や既にある、あるいは撤退した加盟店の実績から蓄積されたノウハウです。ですので、未経験や異業種からフランチャイジーとして独立開業する人にとっては、かなり心強い味方であることは間違いありません。

・フランチャイズ本部を活用できる
例えば自分が独立して1からやっていこうとすると、まず集客や知名度にかなり苦労することは容易に想像できると思います。しかし、フランチャイズの場合は、すでに確立されたブランド力があるので、知名度もブランドイメージも自分で作り上げる必要がありません。
また、脱サラしての独立開業では実績が無く、信用もないため、銀行からの融資などの資金調達は非常に難しいものです。
その点、フランチャイズ加盟であれば、自分が出店する店舗の立地など、条件が似ている過去の加盟店の実績を基にして、信頼性の高い事業計画を作成することができます。
つまり、本部を活用することで金融機関からの信用を得ることができ、資金調達がしやすくなり、開業資金などの心配が減るということです。

 フランチャイザー側のデメリット

フランチャイズ展開した場合に、多くの店舗管理を要するため、各フランチャイジーのクオリティの差が生じやすいことがフランチャイザー側のデメリットと言えるでしょう。
最悪の場合には、企業や商品のブランドイメージが大きく傷つき、お客様からの信頼回復に多額の費用と長い時間を必要とするケースが発生する可能性もあります。つまり、直営店よりもコントロールがしにくい点がデメリットになります。

 フランチャイジー側のデメリット

フランチャイジー側の最大のデメリットは、ロイヤリティではないでしょうか。
フランチャイズパッケージの提供の対価として毎月支払うロイヤリティは、店舗の売上状況に関わらず発生します。つまり、売上が多い月は良いですが、売上の少ない月のロイヤリティはかなりの痛手になってしまう可能性もあります。
また、フランチャイズ本部は、契約期間を設定している場合が多く、契約途中に店舗を閉店した際には違約金の支払いを求められます。
そして、契約終了後も、競合避止義務と呼ばれる、同業種での営業を禁止するルールが存在しています。
つまり、契約内容をきちんと理解しておかないと、フランチャイジーを辞めた後に思わぬハードルに躓いてしまうということです。

 直営店とフランチャイズの違い

直営店とフランチャイズ、各々の概要はご理解いただけたでしょうか。以下に、今回のテーマである、フランチャイズと直営店の違いをまとめます。

 裁量や自由度の違い

直営店は本部経営となりますので、意思決定の裁量は本部が持つことになります。フランチャイズ店になると、基本的な営業方法は本部の決定に従うことになりますが、それ以外はフランチャイジー(フランチャイズオーナー)が創意工夫することにより、店舗作りがなされます。

 収益や資金面での違い

直営店での売上はそのまま本部の収益になります。フランチャイズでは加盟店が毎月支払うロイヤリティが本部の収益となり、それ以外は各フランチャイズ店舗の収益となります。
また、直営店の必要経費は本部負担となりますが、フランチャイズではフランチャイジーの負担となります。

 まとめ~フランチャイズと直営店の違い

いかがでしたでしょうか。直営店とフランチャイズの違いは、主に費用面と裁量権の違いが大きいことがお分かり頂けたでしょうか。
フランチャイズは独立開業への近道ですが、本部との関係性も無視できません。フランチャイズ加盟を考えた際には、どのようなフランチャイズ本部なのかを納得いくまでとことん調べ尽くすことをおすすめします。

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