独立開業のよくある質問その15 失敗して再就職で会社員になるのって難しい?

2018.07.30

独立開業を目指す方の中には、もし失敗したら再就職して会社員に戻りたいけれど、戻れるか不安と感じている方も多いでしょう。

実際に、独立開業に失敗して会社員に戻るというケースは少なくありません。

そもそも独立開業で成功する確率は、全体としては10%以下ともいわれており、決して高い数字ではありません。そのため、独立開業前でも失敗するリスクを感じることが多くあります。

再就職先を探す場合に、40代・50代では見つかりにくいというのは本当なのでしょうか?

今回は、独立開業に失敗したら起きることや再就職のコツについて、経験談を含めて解説します。独立開業を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

失敗したらどうするか考えておくことは重要

独立開業する際に、もし失敗したらどうするか考えておくことで成功率が上がることもあります。

せっかく挑戦するからには失敗することは考えてはいけない、という考えもありますが、独立開業に失敗したらどうしよう、という不安な気持ちは大きいですね。

失敗は少なからずストレスのかかるものです。そのため、事前に独立開業に失敗した後のことを考えることができていれば、失敗のストレスを軽減することができます。

また、家族がいる場合に、事前の話し合いの中でも「失敗したらどうするのか」という点については話題に上がるでしょう。家族の立場からも、失敗したらどうするかきちんとイメージできていると不安も少なくなります。

独立開業を考えるにあたり、ぜひ長期的なビジョンとして失敗後についてもイメージしておくといいでしょう。

独立開業に失敗したら起きること

独立開業に失敗すると起きしまうことについて、3つご紹介します。

1.自己破産に至ることもある

独立開業に失敗して、とても返済できない多額の借金が残ってしまい、自己破産するしかないことも少なくありません。独立開業に失敗した場合、全員が自己破産するわけではありませんが、独立開業するにあたっては考えておく必要があります。

自己破産すると、手元にある資産がすべてなくなる一定期間ローンやクレジットカードを作れない、といった状況になります。

2.周囲からの冷たい反応・家庭不和

独立開業して失敗すると、周囲から冷ややかな反応がくることが多くあります。特に独立開業に反対していた家族や友人からは、「だから仕事を辞めない方がよかったのに」といった言葉を言われてしまうかもしれません。

実際に、独立開業の失敗から、別居離婚といった状況に陥ることもあります。

3.心身ともに大きなダメージ

独立開業に失敗すると、心と体の両方に大きなダメージがあります。

精神面では、強い決意で開業したにもかかわらず失敗したことへのショックや、自信を失ってしまうケースが多くあります。うつ病になることもあるため注意しましょう。

身体面では、独立開業時に無理をしていたツケが急にきて、体調を崩す人が少なくありません。

独立開業に失敗してからの再就職するコツ

独立開業に失敗して、再就職することは簡単なことではありません。特に年齢が高くなると、再就職の確率が低くなってしまいます。

ただ、40代・50代でも再就職に成功している人はたくさんいます。そこで、独立開業で失敗した場合に、再就職するコツについて2つご紹介します。

1.独立開業時の人脈をつかって再就職

独立開業すると、同じ立場として経営者と知り合う機会が多くあります。そのため、もし開業に失敗したらその人脈を使って再就職のチャンスを掴みましょう。

経営者であれば独立開業の大変さや、得られる経験についての理解があるため、積極的に売り込みましょう。

2.独立開業で得た経験をアピール

独立開業で失敗した経験も、企業側にプラスとなるようにアピールすることで評価してもらえることもあります。

独立開業を経験している人はそう多くありません。具体的な経験談をもとに、独立開業の経験を自身の強みとして話せるように準備しておきましょう。

独立開業失敗後に再就職〜経験談〜

実際に、独立開業失敗後に再就職した人の体験談をご紹介します。

体験談1:40代男性

ECサイトを運営し、一時は月収100万円程までいったが、設備投資に失敗し一気にキャッシュがなくなって2年で廃業。

2年の独立開業で培った交渉力をはじめとした営業力をアピールし、不動産屋の営業として再就職。最初は年下の先輩や上司のもと、仕事を覚えるのに必死だったが、独立開業で失敗して後がないという危機感から一生懸命働き、営業として結果を出して昇進することができている。

体験談2:50代男性

50歳で早期退職し、かねてからの夢であったカフェを開業させたものの、集客がうまくいかずわずか1年で廃業。失敗の主な原因は、初期投資・固定費・広告費などに多額の資金を投入してしまったことにより大幅な赤字になってしまったこと。

再度自分の店を持ちたいという夢のために、飲食店の店長として再就職し、業界の勉強をしながら仕事をしている。

体験談3:40代男性

システム開発で独立開業し、月25万円程度の収入があったものの、事業自体に限界を感じて3年撤退。

独立開業を一度経験したことで会社員のメリットを強く感じ、独立開業の行動力新規事業立ち上げの能力を評価してもらって、ベンチャー企業に再就職。規模の小さい会社で、業務の中にある程度の裁量があり、会社員ながら刺激的な仕事ができている。

独立開業に再挑戦する人も多い

一度独立開業で失敗しても、その後に再度開業にチャレンジする人も少なくありません。
再挑戦のタイミングとしては、一度再就職して会社員に戻ってその後に独立開業というパターンと、再就職を挟むことなく次の事業で独立開業というパターンも見られます。

一度独立開業に失敗した経験から、2回目の開業では効率よく成功に向けて事業を行うことができた、という体験談も多くあります。独立開業への再挑戦には、家族の理解や資金面、自分自身のモチベーションや健康などの要素を満たした場合に実現するでしょう。

実際に、一度学習塾のフランチャイズオーナーとして独立した方で、その経営に行き詰まって廃業後、ビルの清掃業のフランチャイズで再度開業して成功したケースがあります。1回目の失敗からの反省点として、「人を雇わずに一人で行える事業」という点と、「必要不可欠なもので継続的に仕事依頼がある事業」という点に注目して、再チャレンジして見事成功しています。

このように、一度独立開業に失敗しても、その失敗を生かして再度独立開業する方は多くいます。特に、フランチャイズでの独立開業では、資金や経験なしからでも開業が可能です。

まとめ

独立開業でよくある質問「失敗して再就職で会社員になるのって難しい?」に関連して、独立開業に失敗した場合の再就職のコツなどを解説しました。いかがだったでしょうか?

独立開業に失敗すると、自己破産や周囲の人との関係、健康面などさまざまなリスクがあります。ただ、その分失敗から得ることも多いのも事実です。

独立開業失敗後に再就職するコツとしては、開業時の人脈経験を使って自分をしっかりとアピールすることが大切です。

また、独立開業を経験することで会社員のメリットを感じることができた例や、再就職して落ち着いたらまた開業したいと思う人など、人によって進路はさまざまです。

独立開業する場合には、失敗した場合のことも考えておくことで開業に対する不安が軽減されます。不安を軽減することが成功への近道にもなり得るでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

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