独立開業時の屋号の決め方

2018.07.25

独立開業する人の中には、お店や会社の名前を何にしようと悩む方も多いのではないでしょうか?開業を決意した時から、付けたい屋号がある、屋号を考えることも楽しい、という話もよく聞きますね。

そこで今回は、独立開業に伴い「屋号」を考える方に向けて、注意点を含めてオススメの決め方を解説します。

まだ独立開業について具体的に決めていないという方も、ぜひ参考にしてみてください。

屋号とは?

「屋号」とは、独立開業にあたって新しく立ち上げる「お店の名前」や、個人事業主であれば「ビジネスネーム」のことです。

個人事業主として開業する場合には、本名で活動している人も多く、屋号の設定は任意になります。実際に、独立開業にあたって税務署に提出する「開業届」の屋号の欄は、空欄で提出が可能です。

屋号の決め方

これから独立開業するにあたり、屋号の決め方に悩む方に向けて屋号の決め方のコツを5つご紹介します。なかなかいいアイディアが浮かばない方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.事業内容を盛り込む

屋号の中に事業内容を盛り込むと、何をやっているか一目でわかるためオススメです。具体的には、「〇〇美容院」や「〇〇会計事務所」、「〇〇カフェ」といったものが挙げられます。

ときどき、「おしゃれな屋号だけれど、一体何のお店?」という屋号も見かけますが、こうした付け方は一般的ではありません。事業のコンセプトとも合わせて、屋号について考えてみましょう。

2.覚えてもらいやすいものにする

屋号を決めるにあたり、「覚えてもらいやすいかどうか」という点はとても重要です。印象に残るようなユニークな屋号や、すぐに思い出せる屋号がオススメです。

事業内容によって、お客様の性別や年代はまちまちでしょう。想定されるお客様に合わせた、覚えやすい屋号を考えてみてください。

3.聞き取りやすい・言いやすい・書きやすいものにする

屋号を決めるときに、「聞き取りやすさ」「言いやすさ」「書きやすさ」を意識することも重要です。

聞き取りやすさという点では、電話で屋号を相手に伝えて、何度も聞き返されてしまって申し訳なかったという話もよく聞きます。特に、相手がお客様の場合に、何度もやり取りするのは恐縮してしまいますね。

同様に言いやすさという点でも、こちらが屋号を名乗るときや、相手が屋号を言うときに言いにくいような屋号は避けましょう。

また、書きやすさというポイントからも、長すぎると書類記入の際に困ることもあるため注意が必要です。

事業内容にもよりますが、子どもや高齢の方の利用も想定される場合には、あらゆる年代で聞き取りやすく、言いやすく、書きやすい屋号だといいですね。

4.地域名を入れる

屋号の中に地域名を入れると、信頼度が増して活動範囲がわかりやすいというメリットがあります。ただ、ありきたりな屋号になりがちな点と、人と被ることがある点に注意しましょう。

5.占いで決めるという手もある

屋号とは、人でいうと名前にあたるものです。そのため、独立開業に伴って屋号を決める際に、姓名判断と同様に屋号の鑑定を行うという方法もあります。占いによって屋号を作成してもらえるサービスもあるので、運勢がどうしても気になるという方は試してみてもいいでしょう。

こだわりのある屋号もオススメ

屋号の由来を聞かれた時に、しっかりと語れるようなエピソードがあると、話のネタになるためオススメです。

独立開業にあたって、こだわりの屋号を付ける方も多くいます。実際に、初対面の方から屋号の意味由来を聞かれることは多く、その話をすることで覚えてもらうことができた、という話も少なくありません。

また、フランチャイズでは自由に屋号を決めることができないと思われがちですが、好きな屋号を付けることができるビジネスもあります。フランチャイズに興味のある方は、屋号という点でも調べてみるといいでしょう。

屋号を決める時の注意点

屋号は、ある程度自由に決めることができます。ただ、屋号を決めるにあたって注意すべき点についていくつかご紹介します。

1.商標登録されていないか確認しよう

独立開業にあたって付けようとしている名称が「商標登録」されていないか、念のため確認しましょう。全く違う職種や遠いものであれば被っても問題ないケースも多いですが、同じ業界だと訴訟問題にも発展するため、注意が必要です。

また、商標登録されていなくても、他の人と被っていないか検索してみるといいでしょう。せっかく屋号を決めるからには自分だけのオリジナルにこだわりたいですね。

2.〇〇会社や〇〇銀行とは付けられない

屋号のルールとして、株式会社や銀行と誤認されるような名前の付け方をすることはできません。そのため、例え響きが気に入ったとしても「〇〇株式会社」や「〇〇銀行」といった店舗名にすることは禁止されています。

3.外で呼ばれる時に恥ずかしくないように

屋号を決めるときの注意点として、外で呼ばれることも想定して恥ずかしくない屋号にするということがあります。屋号は実際に、公式な書類に記入するため金融機関や行政窓口でその名称で呼ばれることが多くあります。

体験談として、ユニークな屋号だったため銀行で大きな声で屋号を呼ばれたときに注目されてしまった、という話も聞きます。

屋号を決めるときには、いろいろな想定をしてから候補を絞っていきましょう。

こだわりの屋号エピソード

屋号を付けるにあたり、こだわりを持って付けられたエピソードをご紹介します。

1.好きな言葉の造語

屋号の中に好きな言葉を入れたいという方は多いでしょう。ただ、単純に好きな言葉で付けるだけではオリジナリティがなく、人と被ってしまうこともありますね。そんなとき、好きな言葉をいくつか組み合わせて造語にすると、自分だけの屋号にすることができます。

2.将来の夢を乗せた屋号

将来、シェアハウスを経営して人と人の繋がりを作るような事業がしたいという夢を乗せて屋号を決めたという人もいます。現在の業務内容とは直接関連がなくても、将来の希望を込めた屋号も気持ちが高まりオススメです。ぜひ検討してみてください。

屋号はあとで変更もできる

いくら考えに考えた屋号でも、途中でどうしても変えたくなることもありますよね。ただ、屋号は一度決めてしまっても、あとでいつでも変更ができます。

屋号の変更方法は、毎年確定申告で作成する申告書決算書に、変更後の屋号を記入して提出するだけです。屋号を変更したと証明できるような記録を残したいという場合には、開業時に出した「開業届」のその他欄に屋号変更の旨を記入して、再度提出しましょう。

ただ、屋号は一度決めたらある程度は使い続けていく前提で決めましょう。使っていくうちに愛着も出てきて、顧客にも愛される屋号になることが大切です。

まとめ

独立開業に伴い「屋号」を考える方に向けて、注意点を含めてオススメの決め方について解説しました。いかがだったでしょうか?

屋号の決め方は、強いこだわりを持って付ける方、なんとなく付ける方、さまざまです。

屋号を考えるときには、なるべく多くの候補を出して検討してみましょう。

これから長く事業を続けていくにあたり、屋号は自分の名前のように使い続ける名称として重要なものです。屋号を決める際には、開業後をイメージしながらしっくりくるものを見つけてください。

屋号を決めたいけれどまったく思い付かない、という方は、今回ご紹介したコツや注意点を参考にしてみましょう。

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