独立開業のよくある質問その8 独立開業の際、自宅を事務所にできるの?

2018.07.23

フランチャイズで独立開業を希望している人で、会社へ出勤するスタイルに嫌気がさしていたり、家族との時間を増やしたいと考えていたりする人の中には、自宅で開業できたらいいなと思っている人も多いのではないでしょうか。

少し前までフランチャイズと言えば、コンビニチェーンやラーメン店などの外食産業が盛んでした。しかし、現在ではフランチャイズビジネスの業種は多様化しています。

また、自宅で開業する方が土地や店舗物件を購入、賃貸するよりもコストを抑えることができますので、自宅開業を勧めているフランチャイズ本部(フランチャイザー)も多くあります。

但し、自宅で開業しようとしてもできる業種と難しい業種があるのは確かです。今回は自宅で独立開業するメリットやデメリット、どのような業種が自宅開業に向いているのか、また自宅開業する前に考えておいてほしいことについて詳しく紹介していきます。

自宅で独立開業するメリット・デメリット

自宅で独立開業に憧れている人は意外と多くいます。しかし、そのメリットは思いついてもデメリットまで考慮しておかないと、いざ自宅開業した時に想定外のマイナス面が現れて自宅開業を後悔することになりかねません。

メリット

まず、店舗を構える場合に比べて圧倒的なメリットと言えるのが、初期費用固定費についてです。新たに物件を探す必要は当然ありませんし、それにかかる費用は全く発生しません。

低コストで始められるということは、場合によっては副業からスタートできるということです。本業の方で安定した収入を得ながら、副業として始める。これなら開業のハードルも低くなりますし、何よりも精神的な余裕が全く違ってきます。

精神的な面でも自宅開業にはメリットがあります。
自宅が職場になることで、每日顔を合わせる人間は限定されてきますので、会社で働くときよりも人間関係が楽になる可能性が高いです。家族がいる人は、家族との時間が増えますので家事や育児と仕事を両立しやすいのもメリットとなるのではないでしょうか。

また、通勤がないので満員電車のストレスがなくなるのはもちろん、それにかかる時間もお金も発生しません。以前は通勤に取られていた時間に、自分が好きなことをすることもできるのです。

デメリット

自宅開業のデメリットには、冒頭でも書いた通り、自宅開業に向かない業種がどうしてもあるということです。自宅開業が可能なのは、基本的には店舗不要で営業できる業種に限られます。

また、自宅で開業する場合、金融機関からの信用が得られにくいので、資金調達に困る可能性もあります。

自宅で開業する前に考えること

自宅で開業するメリット・デメリットは分かっていただけたと思います。では、次に自宅で開業する場合、考えておいてほしいことがあります。

費用面

自宅開業であれば、土地や店舗物件の取得にかかる費用や通勤費用はもちろん不要ですが、この点だけをとって低コストだから自宅開業を決めるのは要注意です。

事業によってはパソコンだけで済むものから、特別な業務用の器材が必要になってくるものまであります。その場合、購入かレンタルかになるかと思いますが、きちんとどちらがコストパフォーマンスが良いか考えて選ぶようにしましょう。

また、大きな費用ではないかもしれませんが備品などの細かい費用は必ず発生しますので、これも忘れないように費用計算に入れておきましょう。

トラブル

自宅を事務所にしたために起こるトラブルがあることも覚えておいてください。例えば、業務時間外に顧客が電話をしてきたり、更には自宅に訪ねてきたりするトラブルが実際に多く起こっているのも事実です。

自宅は事務所でもありますが、生活の場です。生活の場を乱されるということは、仕事にも必ず悪影響を及ぼします。時間外の顧客の電話はとらない、自宅で依頼者とは絶対に会わないなど対策を考えた上で自宅開業するようにしましょう。

自宅で独立開業しやすい業種

では、自宅で独立開業できる業種にはどのようなものがあるのでしょうか。

先述しましたが、自宅開業は無店舗型が可能な業種に限られます。飲食店などはキッチンや冷蔵庫等、多くの顧客に対応できる業務用のものが求められるので、住宅事情的に自宅で開業はできない業種と言えます。

無店舗型で一番自宅開業しやすいのはサービス業です。自分の技術さえあれば開業できる事業が多いためです。ですので、今回はサービス業と小売業の中からおすすめの事業を紹介します。

サービス業

・ハウスクリーニング

ハウスクリーニングは店舗を構えず開業できる人気の事業です。ハウスクリーニングは、依頼者のお宅やマンションの空室清掃、ビルや店舗の清掃がメインなので無店舗でも開業可能です。依頼の受注は電話やネットを利用すれば事務所さえも必要ないかもしれません。

・結婚相談所

ピンとこない人も多いかもしれませんが、結婚相談所も今やフランチャイズの時代。そしてこの事業も自宅開業が可能です。自宅を相談所にしてしまってもいいですし、喫茶店ファミレスなどを利用して依頼者と面談するフランチャイジーもいます。

・訪問型マッサージ

依頼者の家に行きマッサージを行う訪問型マッサージも無店舗で開業可能です。ハウスクリーニングと同じで、メインの現場は依頼者宅になるので、自宅では依頼受注やその他の事務作業くらいにしか使わないで済むかもしれません。

超高齢化社会と言われている現在、店舗型マッサージに足を運ぶのが困難な高齢者などからの需要が高まっているのが、この訪問型マッサージです。

・探偵業

フランチャイズなら、小説や映画の中だけだと思っていた探偵業にもなれてしまうんです。

結婚相談所と同じく、依頼者と面談するのは自宅でなくても可能です。調査業務がメインですので、在庫を持つ必要がなく在庫リスクがありません。また、年齢や性別、経歴など関係なくスタートでき、景気に左右されるリスクが低い事業です。

・ネイルサロン

ネイルアートを学んでいる女性は多く、いつか自分のお店を持ちたいと考えている人も少なくありません。ネイルサロンであれば、エステロンのように大きな設備を使用することがないので、自宅で開業可能です。フランチャイジーとして開業する場合には、設備はフランチャイザーからレンタルという形態もあるようです。

小売業

小売業で自宅開業と言えば、ネットショップです。現在では、ネット上に売られていない商品はないのではないかという程、ありとあらゆる様々な有形無形のものが商品としてネットショップにあります。

ブランドの古着や雑貨など、商品とパソコンを置いておけるスペースさえあれば自宅でも開業可能です。ネットショップでフランチャイズはあまり見かけませんが、独立開業や副業として自宅でネットショップを開く人は意外と多いものです。

まとめ ~独立開業の際、自宅を事務所にできるの?

自宅で開業するメリット・デメリットや開業しやすい業種、そして自宅開業する際に気をつけてほしい点を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

自宅を職場にして働くことは、通勤にうんざりしている会社員の誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。満員電車もなく自由な時間が増え、人間関係の煩わしさに頭を悩ませることはないというのは、とても魅力的で非の打ち所がない環境のように思えます。

しかし、自宅が職場であるということはオン・オフの切り替えをする場を自ら作らないと、ずっと仕事モードになってしまい、通勤するよりも疲れる結果となってしまう可能性もあります。

また、自宅の住所をホームページ上などに載せる必要がある場合には、どこに個人情報が流出してしまうか分からない怖さもあります。

メリットを考えるより、思いついたり調べたりして分かったデメリットに対して、対策を講じてから自宅開業をすることをおすすめします。

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