独立開業のよくある質問その6 独立開業後、病気をしたときはどうしているの?

2018.07.21

仕事は体が資本」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。体調を崩して病気になってしまうと仕事が出来ないので、体調管理を充分に行おうという様な意味合いで使われます。

体調を崩してしまうと、仕事だけでなくプライベートも楽しめませんので健康であるということは、人生において非常に重要なファクターであることは間違いありません。

あなたが会社員であれば、有給休暇を利用して体調回復ができるかもしれませんが、もし独立開業している個人事業主だとしたらどうでしょう。個人事業主である自分が休むということは、その間の売上や報酬はありませんのでかなり深刻な問題になる人もいます。

今回は、独立開業後に病気をしてしまったらどうなるのか、病気にならないために日頃気をつけることなどを詳しく紹介していきます。

会社員よりも気をつけるべき個人事業主の体調管理

会社員であれば年に一回の健康診断などで自分の体調等を知ることができ、数値が悪かった場合などは再検査まで受けることができます。

しかし個人事業や自営業であれば、健康診断を行う・行わないは自分の判断で決めなければなりません。「忙しいから」「お金がかかるから」と、自分の身体が今どのような状態なのかわからないまま過ごしていると、じわじわと病気が進行していき、気づいた時には要入院というところまで来ている人も少なくありません。

個人事業主の中でもプログラマーやシステムエンジニアなど、パソコンをメインに扱う仕事は長時間のデスクワークになりがちです。パソコン作業を何時間も座りっぱなしで行うと、どうしても姿勢が悪くなりがちです。そのため、腰痛血行不良を起こしやすく、それに起因した病気にかかる可能性が高くなります。

また、特に開業してから軌道に乗るまで、収入が安定するまではつい無理をしがちです。夜遅くまで働き、熟睡できずに朝を迎え、また働く…となると、睡眠不足で倒れる危険性もあります。

食事も忙しいからとインスタントのものばかり食べていると栄養が偏り、生活習慣病になってしまうかもしれません。

もしも病気になって働けなくなってしまったら

健康第一と気をつけていても、どうしても体調を崩してしまうこともあります。1日や2日で治る病気であれば良いですが、一週間寝込んでしまったり入院になってしまったりするかもしれません。

病気になって体が弱っているとき、収入を気にして仕事のことばかり考えていては、精神的に良くありませんし、治るものも治らなくなってしまいます。

ここでは、このように働けなくなった場合の保障について説明していきます。

万が一に備える「所得補償保険」

病気や怪我などで働けなくなってしまった時、収入が減ってしまうことは個人事業主や自営業の人にとっては死活問題になってきます。そんな万が一に備えるためにおすすめしたいのがこの「所得補償保険」です。

所得補償保険には「短期補償」と「長期補償」があり、民間の保険会社から販売されています。全額保証とまではいきませんが、年収(税込み)の最大60%程度が補償されます。通常は1年から5年の間、毎月一定の金額を受け取ることで、働けない間の収入を補ってくれます。

保険に加入する際には告知審査があります。告知審査とは、自分の健康状態についての質問項目に「はい」か「いいえ」で答えていき、「はい」の場合にはその詳細を記入する「告知書」を使って、保険会社が行う審査のことです。ですので、以前に罹患した病気によっては、保険加入を断られる場合もありますので、その点は理解しておきましょう。

生命保険会社が販売する「就業不能保険」

先述した所得補償保険は、主に損害保険会社が販売しているものですが、生命保険会社でも類似した補償を販売しています。それがこの「就業不能保険」です。病気や怪我等で長期間働けなくなってしまった時、加入時に設定した給付金額を毎月受け取ることができる補償となっています。

所得補償保険と就業不能保険の違い

所得補償保険と就業不能保険、働けなくなってしまった期間に毎月一定額を受け取ることができるという点では同じですが、異なる点もあります。大きく違うのは、保険期間補償の支払期間です。

所得補償保険を販売しているのは主に損害保険会社であり、通常、保険期間は1~5年で更新、補償の支払期間は1~3年です。

一方、就業不能保険は、保険期間は50~70歳満期、支払期間は満期までと、所得補償保険より長期に渡って続きます。

働けなくなってしまった時、満期まで保険料が上がる心配がなく、しかも長期間にわたり補償を受けることができるのは就業不能保険の大きなメリットです。

病気にならないようためにできること

好き好んで病気をする人はいないとは思いますが、独立開業したことにより生活環境の変化や会社員時代とは比べ物にならないくらいのプレッシャーで、知らず知らずのうちに無理をしてしまい、病気になってしまう人も少なくありません。しかし、病気にかかって仕事を休むことはかなりのリスク。

これを防ぐためには、日頃の体調管理と、心身の些細な変化を見逃さないようにすることが重要となります。

日頃の生活を見直す

健康は每日の積み重ねから。病気にならない為に一番大事なことは、日頃の生活習慣を見直すことです。逆に言うと、今元気に見えて多少の無理が効いたとしても、その積み重ねが病気への原因になってしまう可能性があるということです。

運動不足を見直そう

冒頭でも書きましたが、デスクワーク系の業務では運動不足になりがちです。だからと言って、いきなりフィットネスジムに通うのはお金もかかりますし、時間もかかるのでハードルが高いと感じる人も多いでしょう。

そんな人には、エクササイズ系のDVD>など自宅でできる運動を取り入れるのがおすすめです。特に、柔軟運動の要素が含まれている内容であれば、長時間椅子に座りっぱなしで硬くなった身体をほぐすことができます。

また、一番手っ取り早い運動不足解消は「歩くこと」。とにかく一日に一回、何でも良いので外に出る用事を作ってしまえば、否が応でも歩かざるを得ません。ペットの散歩でもいいですし、スーパーで一日分だけの食品を買うようにしたり、何か目的を作って外出するようにしましょう。

人間ドックを受ける

人間ドック」とは、一言で言うと“検査項目の多い健康診断”です。

健康診断は、労働安全衛生法で会社側が従業員に年一回の受信を義務付けているものですが、人間ドックは法的な定義もなく、検査項目も特に明確に定義されているものではありません。一般的には、健康診断の検査項目に加えて、腹部超音波検査胃バリウム検査あるいは胃部内視鏡検査などを含んだものを人間ドックと呼んでいます。

人間ドックは、専門の施設や個人病院で行われており、ベーシックなプランと、検査項目がより多いプレミアムプランのようなものが用意されている場合が多くあります。検査にかかる時間も、日帰りでできるものから宿泊施設に一泊して行うようなコースもあります。検査項目も自分に合ったものが追加できたりしますので、気になっている箇所を集中的に検査することもできるようです。

病気になってから検査するのではなく、病気になる前の自分への注意喚起として人間ドックを是非おすすめします。

まとめ~独立開業後、病気をしたときはどうしているの?病気にならないようためにできること

独立開業をするということは、自分の収入を自分で生み出さなければならないということです。それはとてもやりがいのあることですが、一番の資本である身体を壊してしまうと、元も子もありません。

独立開業を臨んでいる人で、少しでも現在の健康状態に不安がある人や不健康な生活習慣をしている人は、大きな病気にかかる前に今一度自分の生活を見直してみたり、病院で検査してもらうなどしたりしましょう。

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