独立開業のよくある質問その2 資格といえば普通自動車免許ぐらいしかもってないけど、それでも役立つ?

2018.07.17

今の仕事を辞めて独立開業をしようと思った時に、まず自分には何ができるか、どのような業種で開業したいのか考えなければなりません。自分ができることを振り返った場合、分かりやすいのは“資格”です。技術を伴う資格を持っていたら一番良いですが、普通自動車免許しか持っていない人も多いはずです。では、自動車免許だけで開業は無理なのでしょうか。

結論としては、開業自体は可能です。運転免許さえあればできる仕事やそれさえ不要の仕事もあります。特に、独立開業の近道であるフランチャイズで探せば、運転免許さえあれば応募可能な募集が数多くあります。

しかし、自分が開業したい業種によっては資格が必須であることも少なくありません。一言で要資格と言っても、取得が難しいものから、数日間講習を受ければ取れるようなものまで様々です。

今回は、普通自動車免許さえあればできるフランチャイズから要資格のフランチャイズまで紹介しますので、車の免許しか持ってないから開業が難しいと心配している方は是非参考にしてみてください。

普通自動車免許が活かせるフランチャイズはこれ

運転免許しか持っていないけれど、どうせならそれを活かしたいという人におすすめの仕事を集めました。

運転免許は持っているけれど自分の車は持っていないという人も、フランチャイズ本部から車両をリースできるところもあります。

宅配・運送業

クロネコヤマト佐川急便など、誰もが知っている大手企業から、地域に根付いた企業まで様々な宅配・運送業者がフランチャイザーとしてフランチャイズ募集を行っています。

現在、インターネットの普及によりネットショッピングをする人が個人だけではなく法人でも増えています。このEC市場の拡大を受け、宅配・運送業の需要は高まり続けています。また、宅配と言っても、荷物だけでなくお弁当のデリバリーなど、高齢化社会で需要が高まるにつれ、様々な商品を配達するようになっています。

この業種の特徴は、運転免許だけで業務が行えることに加えて、特殊な機材などが必要ないため、開業資金が非常に低コストあるいは不要で参入できることです。また、基本的に一人で開業することが可能なフランチャイズが多く、ドライバー兼配達員ということになります。もちろん、普通自動車免許以外の資格は要りません。

募集しているフランチャイズの多くは、“自分のペースやライフスタイルに合わせることが可能”という点をアピールポイントとしています。

ハウスクリーニング

ハウスクリーニングは、顧客のお宅や店舗、ビルなどに伺い清掃サービスを行う事業です。現在では非常にフランチャイズが盛んな事業のひとつでもあります。

清掃業務で開業というと、どこか専門的で難しいと思いがちですが、ハウスクリーニング事業でフランチャイズ募集しているフランチャイズ本部の多くが、開業前の研修を行っており、開業してからスムーズに業務を行えるようなサポート体制を整えています。

ハウスクリーニングは先述した宅配・運送業と違い、専門の機材や薬品を取り扱う必要がありますので、初期費用には機材費も含まれます。

また、一人で開業可能な場合もありますが、フランチャイズによっては、フランチャイザーである自分と複数人の従業員が最初から必須のところもあります。

完全に資格不要で開業できるフランチャイズはこれ

では、完全に資格不要で開業できる仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。資格不要で開業可能なフランチャイズを調べてみました。

結婚相談所

結婚相談とは、結婚を望む独身の男女を会員に持ち、結婚を前提とした出会いを提供するサービスを行う事業です。出会いの際には、二人の日時調整から、引き合わせをお膳立てします。つまり、出会いから結婚に至るまでのフォローをするのも結婚相談所の業務となります。

この結婚相談サービスを行うのに資格は要りません。店舗や設備を用意する必要もないので、かなり低コストで開業可能。パソコンとインターネット環境さえあれば良いので、週末だけ起業する人や副業として行っている人も少なくありません。

この結婚相談というサービスは、既婚者であれば自身の体験を、未婚の方であれば同じ未婚の目線を踏まえて、会員の良い相談相手となることが重要です。人と話すことが好きであったり、よく友人や家族から相談されるという人に最適な事業ではないでしょうか。

塾経営

塾経営も資格の要らない事業として人気のフランチャイズです。

塾という形態は一般的な学校法人ではありませんので、塾長はもちろん、講師も教員免許などは必要ありません。法的な認可も特に要らないので、塾自体は教室として利用できるスペースが確保できれば開業できます。この教室としてのスペースも、自宅を利用すれば賃料が発生しませんので、塾経営は低コストなうえ、資格不要で開業できる大きなメリットを持っていると言えるでしょう。

要資格フランチャイズ

資格不要で開業できるのはとても魅力的ですが、自分が開業したい仕事ではないかもしれません。あるいは、今までにやったことのない分野での開業にチャレンジしたいという人も中にはいるでしょう。

ここでは、フランチャイズ加盟をする際に、特定の資格を必要とするフランチャイズ、“要資格フランチャイズ”を紹介します。

飲食店で開業するなら必須「食品衛生責任資格」

飲食店を開業する場合に必須なのがこの「食品衛生責任資格」です。

顧客に提供する食品の衛生や店舗の衛生管理のために定められた決まりで、この食品衛生責任資格を有する人をその店舗の食品衛生責任者として定めることが義務付けられています。

食品衛生責任資格の取得は、各都道府県の自治体や保健所が主催する食品衛生責任資格の養成講習を受講することで取得可能です。そして取得後、自治体に申請することで食品衛生責任者として任命されることになります。

中古ビジネスで開業するなら「古物商許可」

昔からあった古着屋や古本屋、中古カメラ販売、中古自動車販売、中古スマホやパソコン販売といった“中古ビジネス”と呼ばれるビジネスが、現在ブームとなっています。

趣味で古着を集めていたり、古いフィギュアなどの玩具を集めている、所謂“マニア”の人も少なくありません。趣味で集めたり人に譲渡したりする分には問題ありませんが、これを商売とするとなると資格が必要になってきます。それが「古物商許可」です。

古物商許可制度は、古物を扱う人を把握しておくことで、盗品の売買がなされたときに、捜査や検査が用意になるように定められました。

古物商許可の取扱品目は、美術品や衣類、時計・宝飾品、自動車など13に分類されています。この中から商品として取り扱う品目を選択し、開業する地域を管轄する各都道府県の公安委員会から古物営業を行う許可を得ることになります。

ちなみに、この古物商許可は古物を売買する場合だけでなく、古物を買い取ってレンタルする場合にも取得する必要があります。

ペットシッターとして開業するなら取っておいた方が良い資格

近年、空前のペットブームが到来していると言われています。そこで需要が高まりつつあるのがこのペットシッターです。ペットシッターとは、飼い主が仕事や旅行、急用等で家を留守にしている時に、飼い主に代わってご飯や散歩などのお世話を担当する人のことを言います。

ペットシッターとして開業するためには、「動物取扱責任者の選任」と「第一種動物取扱業の登録」が必要となります。この動物取扱業の登録のための以下の3つの条件のどれかに該当する必要があります。

  1. ペットショップなどで半年以上の実務経験があること
  2. 大学の獣医学部など、動物に関する教育機関を卒業していること
  3. 資格を持っていること

1や2が該当する人なら良いですが、そうでない人は3の資格を取る必要が出てきます。

動物取扱業の登録が可能になる資格には、「愛玩動物飼養管理士」や「愛護動物取扱管理士」、「トリマー」や「ペットシッター士」など27個もの資格が該当します。これらは、動物に関する専門学校に通ったり、資格によっては通信や短期スクールでの取得も可能です。

まとめ ~資格といえば普通自動車免許ぐらいしかもってないけど、それでも役立つ?

資格は持っていたに越したことはありませんが、運転免許だけでも充分に独立開業の道があることが分かっていただけたでしょうか。

重要なのは、何ができるかよりも何がしたいかです。そして資格はその手段に過ぎません。

資格の有無は大事ですが、それに拘らず開業の道を進んで行くことをおすすめします。

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