独立開業のよくある質問その1 独立前のつてを使って仕事を取ってはダメ?

2018.07.16

念願の独立開業を果たしたのはいいけれど、仕事がない…と嘆く人は少なくありません。開業前に仕事を確保しておく努力を怠った場合は言語道断ですが、実は知り合いなどから開業したら仕事をくれる約束をしていた人でさえも、開業後に仕事がない…と頭を抱えるケースも多いのです。

今回は独立前の“つて”、いわゆる人間関係を利用して仕事を取ってくることが良いことかどうかがテーマですが、結論としては「ないよりあったほうが良いが、アテにはしない方が良い」となります。

なぜ、“つて”をアテにしないほうが良いのか、それ以外に仕事をとるにはどうすれば良いのかなどを詳しく説明します。

“つて”だけではやっていけない

独立開業を決心しクライアントを確保しようと考えた時、自分がその時関わっている人間関係を利用することが多いかと思います。中にはあなたの独立を知り、仕事をくれる約束を持ちかけてくれる人もいるかもしれません。

仕事をくれるような人間関係は非常に大事です。コネも実力のうちですから、それを大いに活用することは決して間違っていません。しかし、このようなつてだけで仕事をとっていると、後々それが大きなリスクになりかねません。

“つて”で仕事をとるリスク

独立前のつてで仕事を取るリスクとして、「ずっと仕事をくれるかどうか分からない」ことが挙げられます。約束していたからと、開業直後は仕事を回してくれるかもしれませんが、その後はどうなるか分かりません。相手の事情が変わり、仕事をもらえなくなってしまう可能性も充分に考えられるのです。

また、つてで取っている仕事は、その人間関係に大きく左右されます。あなたがつてではなく自力で仕事を取っていきたいと考えた場合、つてでもらっている仕事の比率を低くする必要が出てくることがあります。その時、今までもらっていた仕事量を減らしてもらうように、上手く交渉することができるでしょうか。当初から仕事を回してくれて、それをメインに開業している場合、かなり言いにくい状況に立たされるはずです。

つてで仕事をとるリスクには、あなたが営業努力をしなくなってしまう可能性があるということも含まれます。上にも書きましたが、つてでの仕事がいつまで続くかは、相手の状況によりますので自分で決めることは不可能です。もし、つてでの仕事がなくなったとき、つて以外での仕事を取る努力を怠っていた場合、最悪仕事が何もなくなってしまう可能性も出てきます。

つまり、つてで仕事を取ることと併行して、つてを利用せず自分の力で仕事を取ることができるようになる必要があるということです。その為にはどのような方法があるのか、次に紹介していきます。

自分の力で仕事を取ろう

会社員時代に営業を担当していた人で独立する人もいますが、大半の人が自分の力で仕事を取る経験をしたことがないのではないでしょうか。会社に在籍していると、営業の人が仕事を取ってきてくれて、その仕事をこなすというのが一般的です。しかし、独立開業するならば、自分で仕事を取ってくる力を養うことは非常に重要です。

では、自分で仕事を取ってくるにはどのような方法があるのでしょうか。

営業をする

「営業」と聞くと「飛び込み営業」や「訪問販売」などを想像し、拒否反応を示す人もいるのではないでしょうか。また、「営業トーク」で何時間も顧客相手に喋り倒さないといけないイメージを持っている人もいるかもしれません。

今でもそのような営業スタイルをしている企業が存在することは否定できませんが、必ずしも同じことをしなければいけないわけではありません。また、ターゲット層には逆効果な場合もあります。

現在、訪問型の営業「フィールドセールス」に代わり、主流となりつつあるのが非訪問型営業の「インサイドセールス」です。インサイドセールスは、メールやWEBサイト、DM(ダイレクトメール)を用いて行う営業スタイルです。

インサイドセールスは、パソコンとネット環境があればできますので低コストで、フィールドセールスに否定的な顧客でも受け入れやすく、インサイドセールスで見込み客を獲得し、フィールドセールスに繋げるという方法もあります。

情報発信をする

インターネットが発達した現在、個人間だけでなく企業のPRの場として必須なのがSNSやブログ、ホームページです。今やホームページがない企業は信頼しない人もいるほど。

これは個人で開業する場合でも同じです。ホームページで、事業概要などを記載することにより、あなたが何者で何をしている人なのかを知ってもらうことができます。そして、SNSやブログで仕事の最新情報や自分がどんなことがしたいかを発信することで、他のユーザーに興味をもってもらい仕事獲得に繋がるチャンスが見つかる可能性もあります。

「自分が何者であるか」知ってもらうことは、仕事を得る際には非常に重要です。何をやっているか分からない人間に仕事をくれる人はいないからです。ぜひホームページやSNSを活用してみてほしいと思います。

営業代行してくれるフランチャイズに加盟する

独立開業にはフランチャイズという方法もあります。そして、フランチャイズ本部によっては、営業活動をあなたに代わって行ってくれるところもあります。

例えば、ハウスクリーニングサービスを行っているノモメンテCOVERALL(カバーオール)は、フランチャイズ加盟後の営業活動は本部が代行してくれるので、フランチャイズオーナーは、本業であるクリーニングサービスに専念することができます。営業代行に加え、経理などの事務作業も本部が代行してくれる場合もあります。
また、クロネコヤマトのフランチャイズも営業不要となっています。クロネコヤマトの場合、独立開業前からのサポート担当者が、開業後は営業も行ってくれるようです。

このように営業をどうしてもしたくないという場合には、営業をする必要のないフランチャイズに加盟するのも一つの選択肢としてあることを紹介しておきます。

クラウドソーシングを活用する

WEBやITに特化した職業で独立するのなら、クラウドソーシングで仕事をとることも視野に入れておきましょう。現在は、ランサーズクラウドワークスなどが利用者の多い大手のクラウドソーシングサイトです。

クラウドソーシングサイトにも様々あり、プログラミングなどの技術者の募集に特化したサイトやWEBライター専門のサイト、WEBデザインやロゴなどのデザインに特化したサイトなどがあります。

クラウドソーシングサイトを利用するメリットは、納期はありますが仕事をする時間の制限がなく好きな時に働けること、プロフィール欄に自己紹介やスキル、実績を記載していれば営業を行う必要がないことが挙げられます。

デメリットとしては、直接企業から仕事を受注するよりも単価が安くなりがちな点と、顔を合わせることがないので本当に信頼できるクライアントか見極めるのが難しく、トラブルも少なくないということです。利用する際には、クライアントの評価や過去に発注した内容を充分にチェックしておくことをおすすめします。

まとめ~独立前のつてを使って仕事を取ってはダメ?

つてで仕事をとることがダメである理由は存在しませんが、つてだけを頼りに仕事をするリスクは存在します。独立開業していかに事業を継続できるかは、慢心せず、常に真摯に仕事をとる努力をするか否かにかかっています。

つてで得た仕事も、つて以外で得た仕事もどちらも大事であることは言うまでもありません。しかし、つてだけで仕事をするとリスクがあることも事実です。
重要なのはバランスです。末永く仕事をしていくためにも、ぜひ自分で仕事を取る力を養うことをおすすめします。

関連記事