フランチャイズと販売代行の違い

2018.07.13

独立開業をしたいと考えたとき、その方法はいくつかあります。フランチャイズに加盟して、フランチャイジーとしてフランチャイズオーナーになる方法。そして、販売代理店として開業する方法もあります。

企業の中には、フランチャイズ加盟店と代理店の両方を募集しているところもありますが、この2つの違いをご存知でしょうか。そして、フランチャイズと代理店、それぞれのメリット・デメリットは理解できているでしょうか。

今回は知っているようで知らない、フランチャイズと販売代理店について紹介します。

フランチャイズとは

フランチャイズとは、フランチャイズ本部(フランチャイジー)から「フランチャイズ・パッケージ」と呼ばれる、その企業や商品の商標権や経営ノウハウの提供を受け、その対価としてフランチャイジーがロイヤリティを支払うビジネスモデルの一種。

コンビニチェーンや外食産業などがよく知られていますが、現在では学習塾やレンタルCDショップ、フィットネスクラブなどのサービス業まで、フランチャイズ展開をしている業種は多岐にわたります。

フランチャイザー側のメリット

店舗物件などはフランチャイジーが用意する形となるので、それにかかる時間や費用を大幅に節約でき、低コストで事業拡大することができます。ですので、資本力の小さな企業がスピーディーに多店舗展開する手段としてもフランチャイズは有効です。

また、フランチャイズ展開後には加盟店舗からの加盟金やロイヤリティで、安定した収入が見込めるというメリットも。

フランチャイジー側のメリット

フランチャイズ加盟者は、フランチャイズ・パッケージの活用により、独立開業の経験がなくても経営ができます。フランチャイザーが持つ過去の実績や経験に基づいた事業を行うため、個人で開業する場合に比べ、失敗する可能性が低くなるとも言えるでしょう。

また、フランチャイザーが経営指導やサポート、時には営業から経理作業まで代行してくれますので、フランチャイジーはメインの仕事に専念できる環境が整っています。

フランチャイズ加盟をすることで、広告や宣伝などフランチャイザーのブランドイメージを活用することが可能になり、個人で開業する場合には比べ物にならない程、開業当初から安定した経営が期待できるメリットもあります。

フランチャイザー側のデメリット

フランチャイザー側のデメリットとして、フランチャイズ各店舗のクオリティのばらつきが挙げられます。フランチャイズ展開するということは多くの店舗を持つことになりますので、その店舗管理が問題となってくるのです。

また、フランチャイジーが何かトラブルを起こすと、一気に店舗全体のブランドイメージが傷つけられる自体にもなりかねないというリスクも持っています。

フランチャイジー側のデメリット

まず金銭面ですが、「加盟金」や「フランチャイズ・パッケージ」、毎月のロイヤリティなど、フランチャイズに加盟するが故に発生する費用が必要となります。ですので、個人で開業する場合よりも初期費用や月々の費用が多くかかるケースが多々あります。

また、経営方針やルールはフランチャイザーが決定し、フランチャイジーは原則それに従わなければならない為、もしフランチャイザーの経営手腕に問題があったとしても、そのリスクはフランチャイジー側が負わなければいけないリスクも孕んでいるのです。

代理店とは

代理店とは、商品の販売やサービスの提供などを委託契約によって請け負う、営業形態のことを言います。多いのは、メーカーが商品の製造はするけれど、販売は代理店に任せているケースです。

メーカー側は自社製品を広く販売してもらうために、積極的に代理店募集を行っています。そして、多くの代理店と販売活動の代行について契約を結び、たくさんの自社製品の販売窓口を確保しているのです。

企業側のメリット

企業側の最大のメリットは、自分で販売する必要がなくなるので、製品の開発・製造など本業に集中できるという点です。

また、自社で販売をする場合には、販売のためにかかる人材や店舗などに費用がかかってしまいますが、それを代理店に任せることでコストを抑えられるというメリットもあります。 

代理店側のメリット

まず、代理店は企業から商品を買って仕入れるわけではありませんので、在庫赤字を抱えるリスクがないというのが最大のメリットと言えるでしょう。在庫赤字は経営に大きなダメージを与え、時には倒産まで追い込まれるリスクです。

次に、既に商品として完成している物をすぐ販売できるという点も大きなメリットです。一から商品開発事業を始める場合、商品が完成して販売を開始できたとしても、それまでにかかったコストを回収しようとすると年単位の時間がかかる場合がほとんどです。

また、その開発中に他社が類似商品を先に発表してしまったり、大手が参入してきたりなどの問題が発生した場合、開発費用の回収もままならなくなってしまうケースも多々ありますが、代理店の場合はこのようなリスクがありません。

企業側のデメリット

代理店制度を利用する企業側のデメリットは、代理店側に契約を解約され、離反された場合に、代理店が独自に新商品の開発を始めるなど、強力な競合相手になってしまう可能性がある点です。このような事が起きないよう企業側は、代理店などの声もよく聞き、改善を重ねて代理店が離脱・離反しないように努めなければなりません。

また、代理店は企業の直営店ではありません。ですので、企業側が完璧に代理店をコントロールすることは非常に困難です。代理店が競合する販売店よりも売上を増やそうと、勝手に商品の値下げをしてしまう問題もよく起こっています。自社製品の値崩れはブランドイメージの崩壊にも繋がりますので、こちらも大きなデメリットと言えるでしょう。

代理店側のデメリット

代理店側のデメリットは、保証やサポートがほとんどないという点です。フランチャイズの場合には、フランチャイズ・パッケージとして、経営や営業ノウハウが用意されていますが、代理店の場合にはそのようなものがない場合がほとんどです。

また、完全歩合制になるので、売れなかった・契約がとれなかったという場合には当然ですが利益なしということになります。ですので、収入がすぐに安定するわけではないデメリットを孕んでいるのが代理店制度です。

フランチャイズと代理店の違い

この2つの大きな違いは、販売方法の自由度と費用面です。

代理店は、あくまでも企業と商品の販売を委託契約し、販売代理活動を行っているので、販売方法は自由に行えます。自宅を販売場所にしたり、複数の商品との組み合わせ販売も可能です。しかし、フランチャイズの場合は、店の外観から内装、他商品との組み合わせ販売の禁止など、全体的に大きく縛りが存在します。

また、代理店にはフランチャイズ・パッケージの様な経営ノウハウがない代わりに、ロイヤリティを支払う必要がありません。初期費用が少なくて済む商材も多くありますので、フランチャイズより少額な資金で始められる場合が多くあります。

まとめ~フランチャイズと代理店の違い

いかがでしたか。フランチャイズと代理店の違いは理解できたでしょうか。

もし、フランチャイズか代理店かで独立開業を迷った場合には、自身で営業活動ができ、実力勝負がしたい場合には初期費用の少ない代理店を、サポートを重視するのならフランチャイズを考えても良いかもしれません。どちらにせよ、自身の現状と将来像をよく分析した上で決定することをおすすめします。

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