フランチャイズのよくある質問その12 フランチャイズを辞める場合のリスクって何?

2018.07.08

「フランチャイズを辞めたい!」

赤字が続いたり、病気や怪我など、加盟前に予測できない問題が起こり廃業を迫られるケースがあります。そんな時に、知っておきたいのがフランチャイズを辞める場合のリスクです。

リスクをあらかじめ知っておけば、いざというときに慌てることもありません。慎重に加盟するためにも、辞める場合のリスクを知っておきましょう。

フランチャイズを辞めたくなる理由

せっかく始めたフランチャイズですが、なぜ辞めたくなってしまうのでしょうか。
フランチャイズを辞めたいと思う理由は、主に以下の3つに分けられます。

経営不振

売り上げの低迷により赤字続きの場合など金銭面で破綻してしまうケースです。フランチャイズに限らず、すべての自営業で起こりうる話です。

例えば、近所に大型競合店が出来るなど、予測ができない問題で売り上げが低迷する場合もあります。フランチャイズはロイヤリティを支払わなければならないので、これも痛手のひとつ。

やはり金銭面の理由が一番多いでしょう。

人間関係

本部の人との信頼関係が破綻してしまうケースです。人間ですから誰しも相性はあります。また、契約と違ったり、理不尽な要求をされるなど、本部に問題がある場合もあります。

最近では、アルバイトが営業中に不真面目な行動をインターネットに上げて、それが拡散されて営業停止に追い込まれる、という問題もあります。

健康面

病気やケガで経営を続けるのが難しくなってしまうケース。コンビニ運営などの場合は人員不足で、シフトの穴埋めのために休みなく働いて、心身ともに疲れてしまう人もいます。

しかし簡単に辞められるものでもない

上記の理由以外にも、プライベートな理由で辞めざるを得ない場合もあります。
一般的にフランチャイズの契約期間は10〜15年と言われていますから、その間に何があってもおかしくないですよね。

フランチャイズは、雇用と違い、退職届を出せば辞められるものではありません。本部が次のオーナーを探さない限りは、そのお店自体営業できなくなるのです。

では、辞める方法に関して、ご紹介していきます。

フランチャイズを辞める方法

フランチャイズを辞める方法はおもに4つあります。

合意解除

契約期間に関わらず、本部とオーナー両者で経営が難しいと判断した場合に、特別措置としてあるのがこの方法です。

ですが、このケースはあまり多くありません。なぜなら、本部にとってお店がなくなるのは、損失だからです。ほとんどの場合が改善策を提示し、経営を続けるように指南します。

契約違反解除

自分が契約違反をした場合、もしくは本部が契約に反した場合、当然ですが辞めることが出来ます(前者の場合は強制解除となる場合もあります)。

口頭で言われたもの以外に、証拠になるものを集める必要があります。

この場合、違反を巡ってトラブルになるケースもまれにですがありますので、ご注意ください。ビジネスの基本は口約束ではなく、書類や形に残るもので行うことです。これを心がけ、自分が不利にならないようにしましょう。

中途解除

契約期間内に辞めるケースです。フランチャイズの中には、中途解除を認めている会社もあります。

ですが、それはあまり多くありません。ほとんどの場合は、中途で辞める時には違約金を請求されます。

期間満了による契約の終了

契約終了時期が近づくと、自動で契約更新される場合が多いです。自動更新の前に、更新拒絶通知を提出すれば、期間終了と同時に辞めることができます。

中途解除のリスク把握

4つほど辞める方法をご紹介しましたが、この中で多いのが、中途解除です。
辞めたいと思った時に、契約期間満了まで待つのは難しいですよね。売り上げ低迷では、続けたところで赤字が増えるだけですから、辞めるのが妥当です。

では、中途解除の際どういったリスクがあるのでしょうか?ここではそれを詳しくご説明していきます。

リスク1:違約金を払わなければいけない

一般的に違約金は数十万〜数百万程度。もしくは、契約時に保証金を支払い、中途解除だと返還されないという措置もあります。

赤字で辞めたいと思った時に、更にお金を支払わなければいけない。
これが辞める時の最大のリスクと言えます。借金を背負うことになれば、次の生活に大きな影響をもたらすでしょう。

違約金に関しては、以下の3つのことをこなす必要があります。

・契約時に「契約期間・更新及び解除に関する事項」をきちんと読むこと
契約書は本部が有利な形で書かれていることが多いので、そこで疑問に思ったことは前もって確認しましょう。そして、違約金分をあらかじめ貯金しておけば後々苦労することもありません。

・日頃から本部との連携をきちんと取る。
業績不振の場合でも、一人で抱え込むことは危険です。本部から改善案を提案され、それが結果的に売り上げに繋がる場合もあります。
また、何かあった時に「こういうやりとりがあった」という証拠にもなります。

・本部とのやり取りを保管する
やりとりが形に残らないと、証拠としては十分ではありません。かならずメールや書面で指示をもらった場合は保管しておきましょう。

リスク2:同じ業種のフランチャイズに加盟できなくなる

辞めた後は、類似の業種のフランチャイズに加盟することは難しいです。これは「競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)」と言われるものです。

集客や経営・広告のノウハウの流出を防ぐためにあるもので、多くの会社がこの義務を契約条件に提示しています。

例えば、フランチャイズに加盟して経営方法を学び、いずれ同じ業種で独立したいと考えている場合には注意が必要です。どこまでが競業になるか把握しておきましょう。
これも契約前に条件をきちんと確認しておくことが必要です。

  • 競業範囲
  • 競業期間
  • 競業した場合のペナルティー

についての事項をよく読んでおくことをおすすめします。

事情がある場合は弁護士に相談

明らかに契約違反があるのに、証拠がない。そのため、中途解約となり違約金を払うことになり辞めたくても辞めることができないという場合には、弁護士に相談するのをおすすめします。

  • 違約金の免除、一部カット
  • 契約終了時期の繰り上げ
  • 他店オーナーへの譲り渡し
  • 店舗什器、備品の買取

など、場合によっては有利な条件を勝ち取ることができます。

誰でもトラブルを避けたいという気持ちはありますが、いざというときは第三者の力を借りるのも必要です。

まとめ〜フランチャイズは辞めるのが難しい〜

フランチャイズはおもに、金銭面、人間関係、健康面から辞めたくなる人が多いです。辞める理由として多いのが、任期に満たない途中解除ですが、さまざまなリスクが伴います。

  • 多額の違約金を支払わなければいけない
  • 競業避止義務により、同じ業種のフランチャイズに加盟できなくなる

基本的に、オーナーが途中で辞めることは、本部にとって損失でしかありません。ですので、辞める意思を伝えただけでは、なかなか辞めさせてもらえないのが現状です。

売り上げが伸びないことを言えば、改善案を出されるばかりです。ですが、いつまでたっても赤字が続くと、個人の負担ばかり大きくなります。

やめる場合のトラブルは、そもそも契約条件をきちんと確認せず、加盟してしまうのが原因です。

まずは、納得いくまで説明を聞いて、大丈夫だと判断した場合に加盟しましょう。そうすれば、トラブルがあった時に「説明をした・きいてない」の問題になりません。

もう1点、忘れてはいけないのが、加盟店はあくまで独自の事業者扱いです。

たとえ赤字が続いたとしても、本部にその責任を問うことはできないのです。ですので、そうならないよう日頃から本部との連携をきちんと取り、進退が極まったときには、幾分か辞めやすくなるでしょう。

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