フランチャイズのよくある質問その8 機材や道具はリースがいい?それとも購入がいい?

2018.07.06

フランチャイズでの独立開業をする際、さまざまな機材や道具を用意する必要があります。

フランチャイザーによってはリースという形でそういった機材や道具の提供を行っていることもあるでしょう。
リース契約は独立開業の際に多額の資金が必要となるフランチャイズオーナーにとって非常に有利な契約です。

ここでは、リースとは何か、そのメリットやデメリットについてご紹介します。
必要な機材や道具をリースで賄うか、購入するかの基準をしっかりと確認していきましょう。

そもそも、リースとは?

そもそも、リースとはどういった仕組みを持つのでしょうか。

リースというのは契約であり、お金が動くところでもあります。

ここでは、リースの定義とその仕組みについて確認していきましょう。

リースとは、英語では「賃貸借」を表します。
日本でのリースは「企業に機械や設備を長期間賃貸すること」の意味で使われているようです。

一般的になじみの深いレンタルとは、借主を特定の相手とする点で区別されます。

リースとレンタルの違いについては、以下に解説します。

リースとレンタルの違い

リースは、主として機械や器具、設備を対象とし、お客様の希望によって対象物件を調達します。
それに対し、レンタルはあらかじめ対象物件を絞って用意し、それをお客様が選択する仕組みです。

リースはもともと長期間使用が目的で、通常であれば3年以上の契約となります。
レンタルはもともと短期間使用が目的で、契約期間は長くても月単位となります。

また、リースの物件の保守や保全といった責任はお客様にあるのに対し、レンタル物件の保守責任はレンタル会社にあります。

月額料金は基本的にレンタルよりリースが安く、契約満了後に再リースした場合の料金は更に割安になるようです。

日本でのフランチャイズ契約は基本的に5年程度、フランチャイザーによっては15年といったところもありますので、機材や道具を借りる場合は基本的にはリース契約をすると考えてよいでしょう。

このように、リースとは「長期での企業とリース会社の物件賃貸契約」であり、契約期間の長いフランチャイズ契約で機材や道具を借りる場合、ほぼ全てリース契約となります。

リース契約のメリット

リース契約の最大のメリットは、一度に多額の購入資金が必要ないことと言われています。

リース契約には主に5つのメリットがあります。
ここでは、そういったリース契約のメリットについてご紹介しましょう。

リース契約のメリット1.資金の効率的運用

リース契約の最大のメリットは、資金が効率的に運用できる点です。

機材や道具を一度に購入する場合、多額の資金が必要となります。

フランチャイズでの独立開業の際には開業資金、事業が軌道に乗るまでの生活資金など、何かと資金が必要となります。
その中で機材や道具の購入資金まで用意するのは大変です。

リース契約であれば月々のリース料の支払いだけで済むため、初期の運用資金を温存でき、更に利益を生み出すところに運用資金を集中させることができます。

リース料は経費での処理が可能です。
税務上認められたリース期間であれば全額を経費処理することができます。

リース期間は法定耐用年数より短い期間に設定することができるため、償却期間の短縮も可能です。

リース料という形を取ることにより、機材や道具のコストを明確に把握することができるため、原価計算が容易であり原価意識を徹底させることもできます。

リース契約のメリット2.借り入れ枠の温存が可能

機材や道具の購入費を得るために銀行から借り入れを行った場合、今後の借り入れ枠が少なくなってしまいます。

リースであれば借入枠を温存したまま機材や道具を利用できる点も大きなメリットと言えるでしょう。

借り入れよりリース契約のほうが契約手続きが速いという点もメリットとして挙げられます。

リース契約のメリット3.事務作業の効率化

機材や道具を購入した場合、資金の調達が必要であることはもちろん、償却事務、関わる税の申告・納付、保険の手続きなど、管理のためにさまざまな事務作業が必要となります。

リースで機材や道具を賄えば、こうした事務手続きはリース会社が行ってくれるため、事務作業の軽減が期待できるでしょう。

リース契約のメリット4.陳腐化のリスクを回避できる

陳腐化とは、新たな技術の登場などにより既存の製品や設備が時代遅れになったり、効率が悪くなり価値が減少してしまうことを示します。

現在は技術革新が目覚ましく、法定耐用年数と実質的な経済耐用年数には格差があります。
機材や道具を購入した場合、導入した機材や道具が陳腐化してしまうかもしれません。

リース契約であれば経済的耐用年数を考慮してリース期間を設定することで常に最新の製品を使用できるため、機材や道具の陳腐化を防止できます。

このように、リース契約は新たな技術の台頭に対応しやすいと言えるでしょう。

リース契約のメリット5.廃棄や処分の手間がない

リース契約では、リース会社に機材や道具を返却すれば廃棄や処分はリース会社が行います。

廃棄物処理法や薬事法といった環境関連の法制への対処はリース会社が行ってくれるため、フランチャイズオーナーが新たな環境関連法制について考える必要がない点もメリットと言えるでしょう。

このように、リース契約は資金運用の効率化、維持管理の簡略化、時代に合わせた対応ができるという点で大きなメリットがあります。
逆に言えば、機材や道具の購入にはこういった部分でリースに劣ると言えるでしょう。

リース契約のデメリット

ここまでは、リース契約のメリットについてご紹介してきました。

資金の効率化などを考えると非常に有用なリース契約ですが、もちろんデメリットも存在します。
ここでは、リース契約のデメリットについて3つ解説していきましょう。

リース契約のデメリット1.総額が高くなる可能性がある

リース契約のデメリットとして最初に挙げられるのが、総支払い金額が高くなる可能性があることです。

リース契約の総支払い金額には、機材や道具の本体価格、固定資産税や保険料、金利などが含まれます。
そのため、機材や道具を購入するよりも割高になる可能性が高いと言えるでしょう。

リース契約のデメリット2.中途解約ができない

原則として、リース契約は中途契約ができません。
もし仮に中途解約をした場合、残っているリース料の一括支払いを求められます。

リース契約とは本質的にはリース会社からお金を借りる金融取引契約であるので、フランチャイズオーナーはリース会社が機材や道具を購入した当初に必要とした全額を返済する義務があります。

リース契約のデメリット3.所有権がない

リース契約で機材や道具を手に入れた場合、所有権はリース会社にあります。
そのため、リース契約終了後はリース会社に機材や道具を返却する必要があるでしょう。

ただし、一般的なリース契約ではリース期間満了後も再リースとして延長することが可能です。
再リースではそれまでのリース料に比べて割安となることもあるようです。

このように、リース契約には総支払額が高くなる、中途契約ができない、所有権がないといったデメリットがあります。

しかし、こうしたデメリットはフランチャイズ契約にも共通する部分であり、フランチャイズでの独立開業を目指すのであれば問題ないと言えそうです。

まとめ

フランチャイズでの独立開業の際、機材や道具を購入するかリースで借りるか迷うかもしれません。

リースは独立開業の際に負担になりやすい資金の負担を軽減してくれますし、管理の煩雑な事務手続きなども省略できます。

フランチャイズオーナーの仕事である経営に集中するためにも、リースでの機材や道具の用意を検討してみてはいかがでしょうか。

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