フランチャイズから直営、フランチャイズから特約店には変更できる?

2018.07.10

独立開業する際、やはり人気なのはフランチャイズです。

ある程度資金は必要ですが、本部からのサポートを受けながら経営をすることができます。

ですが、毎月のロイヤリティーの支払いが大きく負担になる場合もあります。特に売り上げが伸びない場合には、それが重くのしかかります。

しかし、直営や特約店には、そのロイヤリティーの支払いがありません。

もし、ある程度知識が備わりサポートを受ける必要がなくなった場合に、直営や特約店などに変更はできるのでしょうか。また、フランチャイズ以外のチェーンでは、どのようなメリットがあるのでしょうか。

各チェーンを紹介しながら、フランチャイズと比較していきます。

いきなり結論。直営・特約店には変更できない

フランチャイズとして始めた場合、途中で変更することは出来ません。

フランチャイズ(加盟店)は、いわば個人事業であり、直営店は法人経営。
そもそも畑が違うと捉えた方が良いでしょう。

加盟店は、売り上げがそのまま自分の利益になるのに対して、直営は会社から給料という形で支給されます。
もし、直営店にしたい場合は、一度加盟をやめて再度社員として入社しなければいけません。それは難しいですよね。

ただし、まれに店舗経営が直営からフランチャイズになるケースは存在します。

というのも、本部が好立地をおさえるために、先に本部ではじめておいて、後にオーナーに受けわたすというものです。
これを「ドキュメント戦略」といいます。

特約店も同様です。
一度、フランチャイズとして契約した場合、変更することはできません。
特約店にしたいなら、一度契約を破棄する必要があります。

なお、会社によっては直営の募集はほぼありませんが、あらかじめ特約店契約をフランチャイズ契約と合わせて募集しているところもあります。
その場合は、よく検討して応募するのが良いでしょう。

主なチェーン形態

会社にはフランチャイズだけでなく、事業拡大のために様々な経営手段があります。

レギュラーチェーン

社員が店舗経営と運営を行うのが、レギュラーチェーンという手法です。アメリカでは、コーポレイトチェーンと言います。
お店のパートなども、すべて会社の従業員です。

フランチャイズ加盟店

本サイトで何度も取り上げてきた方式です。

本部とは別の、オーナー(個人事業主)が経営を行います。

オーナー側は新しく開業したい場合に、低リスクで始めることができます。
そのうえで、オーナーは、本部からノウハウを学ぶ代わりに、毎月ロイヤリティーを支払う義務があります。

パッケージライセンスビジネス

店名、ロゴマーク、デザイン、メニュー、店舗設備などの使用をみとめる契約です。

使用許可のみで、本部からの経営サポートは行われないのが特徴となります。
そのため、初期費用としてライセンス使用料を払う以外は、基本的にロイヤリティーの支払義務もありません。

ボランタリーチェーン

いくつもの小売店が同じ目的を持って、組織化、チェーン化している団体です。

加盟店同士の横のつながりがあることが特徴です。
小売店単体よりも仕入れが大口になり、コストが削減できます。

代理店

一定地域の販売権を獲得して、代理販売している卸売業者のことです。

自社で販売網を作るのが難しい中小企業でも、代理店を通せば比較的楽に販売ができます。

特約店

メーカーと特定の条件がついた契約を結んでいる卸売業者のことです。

代理店に比べ、メーカーの力が大きいのが特徴です。
なかには、複数の会社と特別契約している業者もあります。

暖簾(のれん)分け

一度社員として数年勤務し、スーパーバイザー、店長などを経て、会社のサポートを受けながら独立ができるという制度です。

一般的には飲食店など徒弟制度がある店舗でよく見られます。

社員や弟子として数年勤務しなければいけないことに加え、独立するには会社や師匠の許可が必要です。

このように、数多くのチェーン形態が存在します。

一度契約してしまうと、変更が難しいため、自分も希望に合致する形式を慎重に選びましょう。

各チェーンと、フランチャイズとの比較

では、フランチャイズとそのほかのチェーンでは、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれのメリットデメリットを比べてみましょう。

フランチャイズのメリット

  • ノウハウがなくてもすぐに始められる
  • 本部からの経営サポートを受けられる
  • お店の売り上げがそのまま自分の収益になる

フランチャイズのデメリット

  • ノウハウを教わるためにロイヤリティーを支払う義務がある
  • ある程度自由にできるが、マネジメント管理がしづらい

直営との比較

直営では本部の管理下にあるため、従業員のルールはフランチャイズより厳しくなります。
そのため、自由に経営するのは難しいですが、マネジメント管理はしやすいです。

きっちり管理をしたい、その手法を覚えたい場合には直営店などで仕事を覚えるのも1つだと思われます。

また、社員なので、売り上げで給料が大きく左右されることはありません。ある程度成果を残せば、本部に異動になったりなど部署が変わることを望めます。

辞めたい場合、フランチャイズだと多額の違約金を支払わなければいけませんが、直営だとその必要はありません。あくまで会社を退職するだけです。

パッケージライセンスビジネスとの比較

ライセンスビジネスは、お店の形式を借りて、オーナーの自由な発想で経営することが可能です。

初期費用を払うのみで、基本的にはロイヤリティーの支払義務もありません。

ですが、その代わり本部からの経営サポートを受けることができません。
もし未経験の業種で新しく始めるには、失敗するリスクが高いです。
そのためおすすめとしては、前職で自分の店を持っていた場合など、経験がある場合に知名度があるチェーンで自由に営業することがメリットといえます。

ボランタリーチェーンとの比較

ボランタリーチェーンは、同業者同士で始めるのでかなり自由度が高いのが特徴です。

オリジナルの商品開発も行うことができます。

仕入れは共同で行いますが、経営に関しては一任なことがほとんどです。
ですので、加盟者同士で助け合えるというのとは少し違います。
未経験の業種の場合には、注意が必要です。

あくまで、仕入れのコスト削減のためのボランタリーチェーンと考えるのが良いでしょう。

代理店・特約店との比較

代理店・特約店は、商品を委託契約で請け負う仕事です。

例えば製造業の場合、おもに生産のみで商品の販売はしない会社と契約します。

複数のメーカーと契約することもできるのも特徴です。

こちらも自由に行える代わりに、経営サポートはありません。

暖簾分けとの比較

暖簾分けは、フランチャイズと違い社員や弟子として数年勤める必要があります。
すぐにでも独立したい!という方には、あまりおすすめできません。

ですが、その分濃厚な技術や知識を受け継ぐことができます。
暖簾分けで独立する頃には、ノウハウも備わっているため、経営サポートを受けることなく独自に開業できます。

コツコツと下積みをしてから、いずれ独立を目指すなら暖簾分け制度を利用するのがいいでしょう。

まとめ〜フランチャイズが人気な理由〜

フランチャイズの他にも様々なチェーン形態があることを紹介しました。

どれにも言えることですが、フランチャイズより自由度は高いが、経営サポートがないため失敗するリスクも高いということが言えます。

未経験の業種の場合は、低リスクでデメリットを回避できるフランチャイズでの独立開業をおすすめします。

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