フランチャイズのよくある質問その3 フランチャイズの募集が多すぎる。絞るポイントは?

2018.07.01

フランチャイズでの独立開業を考えて調べ始めたとき、フランチャイズの募集のあまりの多さに驚いた方もいるのではないでしょうか。

日本フランチャイズチェーン協会によると、2016年度の日本国内のフランチャイズチェーン数は1,335チェーンです。それだけの数のフランチャイズチェーンの情報を集めるのは相当の時間と労力が必要になってしまいます。

そこで、今回はフランチャイズでの独立開業を考えている方に向けて、フランチャイズチェーンを絞るポイントについて解説します。

まずは自分の状況を確認する

フランチャイズチェーンを絞り込むとき、まず最初にするべきことは自分の状況を確認することです。
とりあえず行動を起こそうとして、手当たり次第にフランチャイザーの資料を集めたり説明会に参加したりすると、あまりの情報の多さに何が良いのかわからなくなってしまう可能性が高いからです。

フランチャイズの最も良いところは、フランチャイズオーナーに足りない経験やノウハウを学びつつ独立開業ができる点です。

自分に足りない部分を補い、得意な部分を強化できるフランチャイザーを選べなければそのメリットを十分に生かすことができないのです。

自身の状況を正確に把握しておくことは、フランチャイザーを絞る際の基準作りに最も大切です。

ここでは、具体的にフランチャイズでの独立開業を考えた際に把握するべきこと6つをご紹介します。自身の状況がどうかを考えながら読み進めていってください。

ポイント1:今すぐ独立か、副業として始めるか

最初のポイントは、フランチャイズでの経営に専任するか、軌道に乗るまでは副業として行うかどうかです。

フランチャイズは個人での独立開業と比べて成功率は高いと言われている物の、リスクはもちろんあります。利益が出るまで時間がかかればその間の生活資金も確保しておかなければなりません。
そういったリスクを考えて、最近は副業としてフランチャイズ経営を行っているサラリーマンも増えてきています。

もしあなたが副業としてのフランチャイズ経営を考えていなかった場合は、検討してみてもよいのではないでしょうか。

ポイント2:生かせそうなスキルがあるか

今やフランチャイズチェーンはコンビニエンスストアのみならず、さまざまな業種で展開しています。今までにあなたが身に着けてきたスキルを生かすことができる業種が見つかれば、成功できる可能性も高まるでしょう。

また、共同経営者がいる場合もその方のスキルを把握しておくことで効率的な役割分担ができます。

ポイント3:興味のあるジャンルは何か

先ほども言ったように、フランチャイズチェーンにはさまざまな業種があります。

その中であなたが興味を持てるジャンルであれば、興味が持てないジャンルに比べて知識の吸収が格段に変わります。積極的に関わることのできるジャンルであれば業界の動向やフランチャイザーからの情報をより集めやすくなりますので、経営にも有利になります。

自身が何に興味があるか、惹かれるかを確かめておくと良いでしょう。

ポイント4:あなたの事業への取り組み方

フランチャイザーによっては、複数店舗の経営を奨励していることがあります。元々複数店舗や多角的な経営を目指しているのであれば、こうしたフランチャイザーを積極的に選ぶ必要があるでしょう。

また、業種によってはフランチャイズオーナー自ら率先して現場に出たり、自宅で開業することもあります。

自身がフランチャイズでどういった働き方をしたいのか、何を達成したいのかを考えておくことは、自身に合ったフランチャイザーを選ぶ上で重要です。

ポイント5:安定志向か上昇志向か

フランチャイザーは業種によってはすでに店舗数が多く成熟した企業があったり、店舗数が少なく成長段階にある企業があります。どちらにもメリットとデメリットがあり、どちらにするかはあなたのフランチャイズに対する姿勢によります。

リスクが高くても多くの利益を得たいのか、莫大な利益は見込めないが安定している企業を選ぶかはあなた次第です。

ポイント6:家族や周りの人の協力が得られるか

最後にご紹介するのは、家族や周りの協力が得られるかどうかを確認することです。

たとえ反対されていても、開業してしまえば協力してくれるだろうという姿勢は大変危険です。

フランチャイザーによっては責任者が二人以上いる場合もありますし、そうした責任者全員が研修を受ける必要がある場合もあります。

自分の都合だけで周りを動かそうとするよりも、双方にメリットがあることを伝えた上で自ら動いてくれるようにきちんと話し合いましょう。そうすることで自分では気づかなかった視点での意見を聞くこともできます。

ここでは、自身の能力や資金、周りとの関係性などの点からフランチャイザーを絞る基準を決めることについてお伝えしました。
一度自身の状況をじっくりと考えてみて、フランチャイザーに求めることを整理してみてください。

業態や市場の傾向から絞る

さて、自身の能力や周りの状況を把握したことで、自身がフランチャイザーに求めることが絞り込めたかと思います。

フランチャイズの業態は主に小売業・外食業・サービス業の3つに分けられており、それぞれに特徴があります。自身がフランチャイザーに求める条件があてはまりそうな業態はどれかを考えることで、更に絞り込むことができるでしょう。

ここでは、3つの業態の特徴と傾向についてお伝えします。

小売業

小売業は日本のフランチャイズチェーンの先駆けとなった産業です。

新たなフランチャイズオーナーが増えていることを示す前年比の店舗増加率を見ると、2014年までの大幅な店舗増加から2015年、2016年とその増加率は落ち着いてきています。小売業は特にコンビニエンスストアの店舗数が最も影響しており、日本のフランチャイズチェーンの先駆けであるコンビニエンスストアはすでに成熟段階にあると言えます。

小売業は急激な成長は見込みにくいですが、今まで培ったノウハウと経営実績があるため、全体的に安定性の強い業種とも言えるでしょう。

小売業  :前年度店舗増加率104.1% (2014年) →101.6% (2015年) →101.0% (2016年)

外食業

外食業の店舗増加率は2015年にマイナスを示しており、店舗増加率も年々低くなってきています。

外食業は各ジャンルで顧客の増減が激しい場合があります。例えば、2015年の店舗増加率のマイナスはハンバーガーショップの既存店閉店が相次いだことが主な原因です。

一方で、近年外食業のフランチャイズチェーンはアジアを中心とした海外展開に力を入れています。将来は海外でも事業展開したいという希望をお持ちの方はぜひ検討してみてください。

外食業  :前年度店舗増加率102.1% (2014年) →99.4% (2015年) →1000.3% (2016年)

サービス業

サービス業の店舗増加率は小売業と比べるとゆるやかですが、着実に店舗数を伸ばしています。
サービス業は小売業と比べてまだまだ成長途中のフランチャイズチェーンが多く、今後更に勢力を伸ばしていくでしょう。

女性の社会進出や高齢化が進み、家事代行などのサービス業は需要が増加しているようです。

サービス業は社会制度の変化に影響されやすいというデメリットがありますが、今後も需要の増加が見込めるでしょう。

サービス業:前年度店舗増加率101.3% (2014年) →100.5% (2015年) →101.0% (2016年)

開業資金の額から絞る

フランチャイズのみならず、事業を始める際に必要なのは投資できる資金をきちんと把握しておくことです。

フランチャイズでは開業資金や月々のロイヤリティなど、フランチャイザーに支払うべきお金があります。フランチャイズオーナーは利益を出し、その上でフランチャイズオーナー自身の生活資金も稼がなくてはなりません。経営不振で思うように利益が出ないこともあります。

自身が投資できる資金を把握することで、開業資金はどれくらい払えるか、毎月の利益はどの程度必要かなどを具体的に知ることができるでしょう。

日本フランチャイズチェーン協会が運営するJFAフランチャイズガイドでは、開業資金額からフランチャイズチェーンを探すことができます。自身の開業資金からフランチャイズチェーンを絞ってみても良いかもしれません。

まとめ

今回は、フランチャイズを絞る際のポイントについて解説しました。

大切なことは、まず自身の状況を振り返ってフランチャイザーに求めることを明確化し、その後それが叶えられる業態や資金額などの条件が合うフランチャイザーを見つけることです。

フランチャイズで独立開業した場合、フランチャイザーとの付き合いはとても長いものとなります。さまざまな情報を精査して最も自身に合ったフランチャイザーを選部必要があるでしょう。

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