フランチャイズのよくある質問その2 フランチャイズの店長って自分で行うべき?

2018.07.01

フランチャイズでの独立開業を考えたとき、自身がフランチャイズオーナーと店長を兼任するかどうかを悩んだことはありませんか。

自身がオーナー兼店長であれば信頼できる人を探す手間は省けますが、自身のやるべきことが多くなりすぎて負担になってしまうかもしれません。

今回は、フランチャイズ加盟店におけるオーナーと店長の役割や、オーナー兼店長のメリットやデメリットなどについてご紹介します。

オーナーの役割とは?

まず、フランチャイズ加盟店におけるオーナーの役割について解説します。
オーナー兼店長になるかどうか迷っている方も、自身とは別に店長を立てたいと考えている方も、一度その役割についてしっかりと把握しておきましょう。

フランチャイズオーナーの役割は「お店の経営をすること」です。
フランチャイズオーナーはフランチャイザーのサポートを受けながらも1人の独立した経営者として扱われます。そのため、フランチャイズオーナーは一般的な経営者の仕事が主な役割となります。

経営者の役割は、事業の決定、資金配分の決定、人材配置の決定の3つであると言われています。

事業の決定

1つ目の事業の決定とは、社会に対しどういった形で役に立つことができるのか、何のために事業を行うのか、誰のための事業なのかを考え、明確にすることです。
これに関してはフランチャイザー選定のときの基準ともなるため、すでにフランチャイザーを選んで独立開業した際にははっきりしているでしょう。

独立開業後はその方針がぶれていないか、共に働く方たちにも伝わっているか、自身がやるべきかやるべきでないかを気にかけていく必要があるでしょう。

資金配分の決定

2つ目の資金配分の決定とは、言うまでもなく資金繰りの管理を指します。

通常の経営であれば商品やサービスの開発、マーケティングなどにも資金を投入しなくてはいけないため資金配分は複雑なものとなりますが、フランチャイズであればそういった部分はフランチャイザーが補ってくれます。
かといって全てをフランチャイザーに任せてよいわけではなく、フランチャイズオーナー自身が商品の売り方やどんな商品が売れているかなどのリサーチを欠かさないことが重要です。

また、フランチャイザーのサポートがあっても、人材の採用や育成には資金を配分する必要があります。フランチャイズオーナーは最も有効な資金の使い方を追求していくことが求められるでしょう。

人材配置

3つ目の人材配置とは、従業員をどこに何人配置するかを決めるということです。

家族経営で従業員を雇わない場合や少数での経営を考えている場合でも、1人1人の適正に合わせて配置を考える必要があります。

それはもちろん、フランチャイズオーナー自身にも言えることです。フランチャイズオーナーが経理から営業まで何でもできることが理想ではありますが、実際には得手不得手があります。自身の苦手な部分を補ってもらい、得意な部分を生かしたほうが何倍も成果は上がるでしょう。

自身も含めて、適切な人材配置ができるよう人に気を配ることが必要です。

このように、オーナーの役割は事業の方向性の決定と適切な資金配分と人材配置の決定です。
意思決定はフランチャイズオーナーの最も重要な仕事であり、最もプレッシャーのかかるところです。周りのアドバイスやサポートを素直に受け止めつつ、より良く改善していこうという意思が必要でしょう。

店長の役割とは?

次に、店長の役割についてご紹介します。
オーナーと店長の違いを意識することで、オーナー兼店長をやるべきかどうかが見えてくるでしょう。

店長の役割は「お店を回すこと」です。店長の主な仕事は、人材育成と利益追求、経営理念の体現と言われています。

人材育成

1つ目の人材育成では、従業員を教育し適切なサービスが提供できるようにすることが重要です。

店長自身がお店の仕事一通りできることはもちろん重要ですが、店長だけでお店が回せるわけではありません。自身の分身と呼べるような従業員を作り、従業員自身が考えて動けるようにすることがより良いお店を作るためのポイントとなります。

利益追求

2つ目の利益追求は、きちんと利益を出すことです。

店長自身がお店に対して改善すべきところ、強化するべきところを常に考え、改善していかなければいけません。

オーナーが大きな目で世間の流れから経営判断をするのに対し、店長は店舗の状況から判断をする点が異なると言えるでしょう。

経営理念の体現

3つ目の経営理念の体現は、フランチャイザーやフランチャイズオーナーが掲げる経営理念や行動規範を体現することを示します。
それらを率先して行い、行動レベルで従業員に示していくことが店長の大切な役割です。

このように、店長の役割はオーナーと似通っている部分があります。どちらの役割であっても、人材を大切にすること、更に利益を得るために改善を重ねることは必要だからです。

しかし、オーナーは世間の状況と店舗の状況を俯瞰的に見て判断を下すのに対し、店長は店舗や従業員の状況を見て判断し実際に行動を起こす点が異なります。オーナーは意思決定と指示を行う役割を担っており、店長はその意思に従い実働する役割を担っています。
どちらも店舗を順調に経営していくために重要な役割であることには変わりないと言えるでしょう。

オーナー兼店長のメリットとデメリット

ここまでは、オーナーと店長の役割の違いについてみてきました。

オーナーは意思決定を行う役割であるのに対し、店長はその意思決定を実務にもっていく役割を持っています。
ここでは、そういった役割を持つオーナーと店長を兼任した場合のメリットとデメリットについてご紹介します。

オーナー兼店長のメリット

フランチャイズでの経営でフランチャイズオーナーが店長を兼任する場合、メリットは3つあります。

1つ目は、信頼できる店長を雇うための手間が省けることです。

フランチャイズオーナーと実働部隊である店長が異なる場合、最も大切になるのが両者の信頼関係です。フランチャイズオーナーと店長の間に信頼関係がないと、トラブルや改善点についての相談がしにくくなり経営が落ち込む可能性が高くなります。また、オーナーの意思が伝わりにくくなりオーナーの意思が店舗に反映されなくなる可能性もあります。

そういった可能性をできるだけ排除するためには、オーナー自身の意思をくみ取りながら店舗を回してくれる店長を探すことが必要です。そういった人材に当てがある場合を除き、募集を行ったりオーナー自身が教育を行ったりする必要があります。店長を雇う手間が省けるというのは、フランチャイズオーナーが店長を兼任する最大のメリットと言えるでしょう。

2つ目は、雇用人数が少なくて済むことです。

人件費は最も資金がかさむ部分であり、用意していた事業資金が少ない場合は人件費が最も負担になる可能性が高い項目です。無店舗経営で従業員数が少なくて済む業種を選択すれば雇用によるリスクを最小限に抑えることができます。

3つ目は、フランチャイズオーナー自身がスキルを身に着けられることです。

最初から店舗の実働を店長に任せた場合、オーナー自身は接客や必要な技術を身に着けるのは難しいでしょう。その場合は店長のスキルに依存することになり、それが大きなリスクとなる可能性もあります。フランチャイズオーナーによっては、期間を決めて自身も実際に店舗で働き、ある程度人員が育った時点で店長に完全に店舗を任せる方もいます。自身で店舗の実働を行うことでより店舗の状況に沿った経営手法が見つかることもあるのでしょう。

オーナー兼店長のデメリット

オーナー兼店長のデメリットは、主に2つあります。

1つ目は、オーナーに仕事が集中しやすいことです。

オーナーは本来意思決定を行う役割であり、店長を兼任した場合意思決定以外にも考えることがたくさんあります。意思決定と実働を同時に行うことは店舗の規模によってはかなり大変なので、バランスを見ながら仕事を振っていく必要があるでしょう。

2つ目は、複数店舗経営が難しいことです。
複数店舗経営を考えている場合、オーナーと店長を兼任してしまうとそもそも体が足りなくなってしまいます。将来的に複数店舗経営を目指しているのであれば、早期に信頼できる人を育成し頼ることを覚えなければいけないでしょう。

このように、オーナーと店長を兼任することはメリットとデメリットがあります。自身の経営方針や働き方についてよく考え、最適な判断をしていきましょう。

まとめ

今回は、オーナーと店長の役割について、フランチャイズオーナーと店長を兼任するメリットとデメリットについて解説しました。

オーナーは経営方針を決める意思決定の役割を担っており、経営をしていく上で最も重要なポジションです。メリットとデメリットをきちんと把握し、自身にとって最も良い判断ができるようにしましょう。

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